◆「大型優良銀行、さらに飛躍へ」
鄭煥麒・新韓持株会社貢献理事会会長
新韓銀行は２０年前に初めて、純粋に在日同胞の民間資本で設立した銀行であり、韓国金融機関の近代化の先駆者として役割を果たしてきました。初代会長の李煕健氏をはじめ、在日同胞の理事、幹事、諮問委員、株主が支援、協力して韓国を代表する優良大型銀行に発展させました。「銀行は国の経済発展の原動力だ」という信念のもと頑張ってきたのです。
在日同胞社会の世代交代が進むにつれ、本国に対する愛着が希薄になっているのも事実です。しかし、生活基盤は日本にあっても、韓国の発展と在日同胞とは切っても切れない関係であることを忘れてはなりません。
国際化時代に対応するため資本金が増大したことに伴い、在日同胞の株主が減少したのも事実ですが、在日同胞商工人が一人でも多く株主になることで、在日同胞が設立した銀行を維持できるのではないでしょうか。
新韓銀行は韓国国内で大型優良銀行の地位を占めていますが、今の状態で満足するのではなく、世界中が認める銀行に成長するためにも在日同胞の株主を中心として支援する必要があります。
今後とも新韓金融持株会社を求心体として、在日同胞の経済活動や本国投資が活発化することを期待してやみません。在日同胞が設立した金融機関を在日同胞の総意で育成していきましょう。
◆「本国貢献の結実、新モデルに」
金宰淑・民団中央本部
新韓金融持株会社は周知の通り、在日同胞有志が出資して立ち上げた新韓銀行が母体になっています。在日同胞１世は日本で苦労しながらも常に本国の発展のために尽くしてきました。
在日同胞の本国貢献の結実と言える新韓銀行は、在日同胞が日本で得た顧客中心のサービス本位のノウハウを韓国に導入し、韓国の金融業界に新風をもたらしました。さらに新韓銀行は昨年９月、韓国初の純粋民間主導の金融持株会社を創立するに至りました。
日本と同様に急変する韓国の金融環境に対処するため、より次元の高い金融サービスを目指して設立された新韓金融持株会社は、この度、新しいＣＩを発表しました。
新ＣＩは基本色をこれまでの緑から金と青に変更しましたが、これは激変する国際金融環境の中での躍動と跳躍を新たに決意した表れです。
この２０年間、新韓銀行が発展できたのも徹底した顧客サービスを追求した結果であり、これが新韓銀行の原点です。
今後とも新韓グループの各社が科学的・体系的な顧客ニーズを分析し、より次元の高い金融サービスの提供で韓国金融業界の新しい成功モデルとなるよう期待しています。本国の発展とともにある在日同胞の経済的・精神的な支柱となるよう、在日同胞の幅広い支援をお願いするものです。
（2002.08.28 民団新聞）
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