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東大阪市教育委が本名指導の強化

教員向け冊子発刊



 【大阪】東大阪市教育委員会は在日韓国・朝鮮人をはじめとする外国籍児童・生徒に対して本名指導を進めていくための教員向け研修資料「『本名』で生きる!」(A4判、31ページ)をこのほど作成、幼稚園から高校まで市内の公立学校に勤務する教職員1022人に配布し、本名指導を強化している。大阪府内では大阪市教育委員会が同様の手引きを発行しているが、東大阪市ではこれが初めて。

 東大阪市はこれまでも本名を呼び、名乗る取り組みを進めてきた。こうした取り組みを踏まえたうえで、同資料集でも本名使用の意思を問うという消極的な呼びかけではなく「民族や文化の『違い』を持つ人間同士が、お互いに尊重しあって生きる子どもを育てたい」という東大阪市教委としての明確なメッセージを託している。

 内容は本名使用を原則とする旨の就学案内、入学時や卒業時には保護者に本名使用を呼びかけること、学校としても本名を呼び、名乗る環境づくりに努力していることを保護者に知らしめるよう求めている。この資料集は東大阪民族講師会に所属する民族学級講師からの助言をもとに今年の1月に完成した。

 東大阪市は府内では大阪市に次ぐ在日同胞多住地として知られ、24の学校に民族学級(クラブ)がある。

(2002.08.28 民団新聞)



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