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まず金剛山に設置

南北赤十字社合意「第5回再会」13〜18日



離散家族面会所

 【ソウル】韓国と北韓の赤十字は8日、まず南北が共同で離散家族常設面会所を金剛山地域(北韓)に設置、運営し、京義線鉄道と道路が再連結されれば、韓国側の西部地域に追加設置する問題を再度協議、確定することで合意した。

 また、「6・25」韓国戦争(50年6月〜53年7月)当時、行方不明になった人々の生死・住所の確認問題を協議し解決していくことにした。これとともに双方は、第5回離散家族再会団(各100人)の交換を、13〜18日金剛山で順次行うことにした。

 南北は6日から同日まで金剛山地域の金剛山旅館で徐英勲・大韓赤十字社総裁と北韓の張在彦・北韓赤十字会中央委員会委員長を首席代表として行った第4回赤十字会談で、このように合意した。

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「6・25行方不明者」の生死確認へ

 会談後、徐韓赤総裁は「合意事項の中で『韓国戦争当時、行方不明になった人々』は主に国軍捕虜を意味する」と説明し、「この問題は金正日国防委員長の指示だとし、北側の赤十字社が先に会談の議題として取り上げた」と明らかにした。

 北韓は、これまで「国軍捕虜と拉北者(北韓に拉致された者)は1人もおらず、『戦争』当時、正義のために北韓に来た将兵と民間人だけしかいない」という立場を堅持してきた。政府と韓赤によると、韓国戦争中、北韓軍に連れて行かれた拉北者は7034人、国軍捕虜は1万9000人で、この中で生死が確認された拉北者は337人、国軍捕虜は343人だった。

 金剛山地域の面会所は、南北が共同で建設するが、資材と装備は韓国側が、工事人員は北韓側が提供することで合意した。南北は、面会所設置と運営に関する具体的な実践方法を論議するため、来月中旬、金剛山で実務協議を行う。

(2002.09.11 民団新聞)



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