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京義線は年内に連結

18日に着工式行う



南北経推委で合意

東海線も着工
軍事実務会談開催へ

コメ40万dと肥料10万d支援

 韓国と北韓は、8月27日から30日までソウルで開かれた第2回南北経済協力推進委員会(経推委)で、京義線鉄道と並行道路の連結着工式を9月18日に行い、それぞれ今年末と来春の完工を目指すことで合意した。また、東海線鉄道の韓国側の猪津から北韓側の温井里の27`区間、松山見里(韓国)から高城(北韓)の道路14・2`区間も1年以内の完工を目指して9月18日に着工し、金剛山観光と離散家族再会に利用される東海線臨時道路1・5`を今年11月末までに連結させることなどに合意した。

 30日に発表された8項目からなる合意文によると、南北は、京義線と東海線の鉄道と道路の連結に欠かせない非武装地帯(DMZ)内工事のための軍事的保障措置を設けるために、着工日前に軍事実務会談を開く。

 東海線臨時道路が連結される場合、金剛山への陸路観光が年内に実現する。また、京義線鉄道(14・2`区間)が連結されれば、南北経済交流と協力も活性化する見通しだ。

 韓国側は今回の合意によって、北韓側にコメ40万d(買い入れ価格7244億ウォン)を1272億ウォンで、年利1%、10年据え置き20年償還の借款形式で提供し、肥料10万d(200億ウォン相当)を無償提供することにした。北韓側に提供するコメは袋に「大韓民国」と書かれ海上輸送される。第1回の船積みは3週間以内に行われる予定だ。また、京義線と東海線の北韓側区間の鉄道・道路連結に必要な資材・装備などは、韓国側で提供することにしている。

 南北はこのほか、北韓の開城工業団地建設が年内に可能となるように協力することでも合意。このため北韓側は「開城工業地区法」を制定・公布する方針であり、開城工業団地建設のための第1回南北実務協議会を10月中に開城で開くことにした。

 さらに南北は11月中に、臨津江水害防止のための現地調査に着手し、韓国側は臨津江上流の治山治水に必要な苗木を北韓側に提供する。任南ダム(金剛山ダム)共同調査のための実務協議は9月16日から18日まで金剛山で行う。

 また、投資保証、二重課税防止など経済協力制度化のための4つの経済協力合意書も、双方がそれぞれ法的手続きを踏んで早期に発効させることで合意、実務協議会を経推委傘下に発足させることにした。北韓の経済視察団が10月26日から訪韓することにも合意した。

 次の第3回経推委は、11月6日から9日まで平壌で開かれる。

(2002.09.11 民団新聞)



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