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被災地復旧に全力

韓国死者123人、被害5兆ウォン超



台風15号

 【ソウル】韓半島を縦断した台風15号は、江原道嶺東地方、慶尚北道金泉、忠清北道永同地域などで史上最悪の被害を出し、同地域では現在も被害の復旧に全力をあげている。また全土からボランティアの手が相次いで差し伸べられ、復旧作業に活気を帯びている。

 中央災害対策本部によると8日現在、人命被害は死者123人、行方不明者89人。被災者は2万6976世帯7万6077人、財産被害額は5兆3867億ウォン(約5400億円)と、1999年に襲った台風の被害額1兆704億ウォンの5倍を超える史上最大の規模となった。

 一方、全国から駆けつけたボランティアと軍の兵力、復旧装備と生活必需品の支援などで、復旧作業も順調に進行している。江原道の場合、高地や孤立した村を除いた大部分の地域で水道が復旧し、忠清北道永同郡の6カ所の村を除くすべての地域に飲み水が供給された。電気も慶尚北道と忠清南道地域は完全に復旧し、江原道でも95%が回復した。

 行政自治部は8日、軍人と水害地域の住民、公務員を除いた学生や会社員、親睦団体会員などのボランティア数は延べ20万人と推定している。


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「甚大な被害に驚きと悲しみ」

゙民団中央顧問
義援金200万円を寄託

 【福岡】台風15号によって江原道、慶尚北道、忠清北道地域などで史上最悪の被害を受けた本国の被災者のために使って欲しい、と民団中央本部の゙禊煥顧問(同福岡県本部常任顧問)は3日、駐福岡総領事館を訪ね、義援金として200万円を託した。

 ゙顧問(77)は、自宅で韓国のテレビ放送を見ていて、あまりの被害の大きさに驚き、何かできることがあれば、と義援金の提供を思い立った。水害や土砂崩れ、家を奪われた同胞らが着の身着のままで呆然とする姿がテレビに映し出される度に「祖国がこんなに大きな被害を受けている」と胸が締め付けられる思いだったという。

 民団福岡県本部の姜泰守団長とともに訪れた駐福岡総領事館で、自身の思いを伝えながら「有効に使って欲しい」と趙誠勇総領事に義援金を手渡した。

(2002.09.11 民団新聞)



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