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◆張大煥氏の「総理任命」も否決

国会は8月28日の本会議で、張大煥総理署理の任命同意案を賛成112票、反対151票、棄権3票で否決した。7月31日の張裳総理任命同意案否決に続き、わずか1カ月で張総理署理の承認も否決され、金大中大統領の任期末期の国政運営は、さらに難しくなった。8月9日指名された張総理署理は、子女の偽装転入、不動産投機疑惑と贈与税の申告漏れ、毎日経済新聞社の預金を担保に融資を受けたことなどと関連した疑惑が絶えず、国会人事聴聞会でも追及された。


◆ロッテ、「世界最高層ビル」建設へ

 ロッテ・グループは8月29日、ソウル松坡区新川洞にある「第2ロッテワールド」の敷地に、世界最高層ホテルを建設することを決め、来月松坡区庁に設計変更書を提出する計画だと発表した。「第2ロッテワールド」は、地下4階、地上112階のタワー型ビルで、高さ524b(尖塔を含むと555b)になる。現在、世界で最も高い建築物は、マレーシアのクアラルンプールにあるペトロナス・タワー(452b)。交通渋滞の誘発を抑制するため、当初計画していた室内テーマ・パークを取りやめ、112階のホテルと3〜11階規模のショッピングモールの完工を、2006年までに終える計画だ。


◆歴史教科書、現政府について記述

 現政府関連の内容を記述するかどうかをめぐり議論となっていた歴史教科書に、現政府の記述を含むという方向で、政府の方針が確定した。ただし、現政権関連の内容は、年表や「6月15日の南北共同宣言文」原文の内容など、事実・事件と関連した資料のみ載せる。また、現政権がスタートした事実や国政指標を記述するくらいにとどめ、業績に対する評価は載せずに客観的な事実だけを記述するとした。前・現政権に対する偏向的な記述で論議を呼んだ来年度の韓国近代・現代史教科書と国定国史教科書も、こうした方針によって修正・補完される。教育人的資源部が8月29日発表した。


◆「秋夕のお供え物お届けします」

 秋夕の際に行う祭祀のお供え物(チャレサン)などを、各家庭をはじめ、旅行地の宿泊場所まで配達するサービスが登場した。インターネットショッピングモールのロッテドットコム(www.lotte.com)は、このような祭祀のお供え物を一般の家庭と旅行地の宿泊場所まで配送する「チャレサンサービス」を開始した。このサービスは9〜16日まで予約を受け付けている。「チャレサンサービス」は秋夕の前日の20日午後に完全に調理された状態で配送される。価格は17万ウォン。ただし、ソウルと首都圏のみ配達可能。このほかにもこのようなサービスを実施し、秋夕当日または前日に各家庭まで配送している業社は20社以上になる。


◆「千と千尋の神隠し」、200万人突破

 『千と千尋の神隠し』が、観客200万人(約200万7000人、輸入会社デウォンC&Aの集計)を突破し、2カ月間にわたる上映(6月28日〜8月29日)を終えた。これまで韓国内で観客200万を突破したアニメーションは、昨年封切りしたドリームワークス社の『シュレック』(238万)だけ。11月には、DVDとビデオが発売される。デウォンC&Aでは「DVDの売れ行きは現在約6万枚で、首位を争う『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』を超える7万枚前後になりそうだ」と予想している。同社は、今後も宮崎駿監督の作品を市場に送り続ける計画だという。クリスマスには『風の谷のナウシカ』を、来年初めには『トトロ』を予定している。


(2002.09.11 民団新聞)



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