全世代参加の運動会が人気
日本市民交えた韓日交流企画も
地域に居住する1世から4世など全世代の親睦と交流を図る民団の「10月のマダン」が今年も各地で実施される。運動会や野遊会などで同胞同士≠フ交流を深める。地域の中に散らばって居住し、日常的に同胞との交流が図れない現状の中で、年に一度のマダンが地域同胞に人気を集めている。
今年の各地のマダンは、大きく分けて2種類に分類される。1つは運動会や野遊会、ソフトボール大会など、老若男女が集える企画で、地域同胞全員で楽しもうという企画だ。
昨年初めて野遊会を開催した長野では、焼き肉パーティーや韓国民謡とチャンゴ演奏などが人気を集めたため、今年も野遊会を計画している。
また運動会は、三重が第21回の歴史を誇る。また、奈良でも第20回奈良体育祭が、熊本も第19回体育祭を計画している。いずれも約20年の歴史を持ち、各地域ではすっかり定着した民団行事となっている。一方、岡山や長崎はソフトボールで交流を図る。
東北の秋の名物「芋煮会」を計画しているのは山形。日本風の芋煮と一緒に韓国風の熱々のユッケジャンが好評だ。
2つ目は、日本市民を巻き込んだ韓日交流の集いがある。千葉、栃木、静岡、広島などが計画している。日本の市民祭りなどに参加し、大いに韓国の食文化などを紹介する企画だ。キムチやトックなど韓国食品の販売が各祭りの中ですっかり人気者となっている。
この他、埼玉では例年通りに高麗神社境内で民族的な出し物を見ながら一日を楽しむ。
半面今年は、6月のFIFAワールドカップ、9月のアジア大会など参観団などが重なったため、マダンの開催日程が決定していない地域も多い。このため、11月に日程がずれ込む地域も、今年は5カ所と例年以上となっている。
例年、三ツ池公園のコリア庭園で開催されている民団神奈川県本部のマダンも、今年は公園の改装と重なり、日程を延期するか、あるいは開催形態を変えるか、決定していないという。
各地民団とも、秋の一日を同胞同士の交流で楽しんで欲しいと、多くの参加を呼びかけている。
(2002.09.25 民団新聞)
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