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金兩基教授に文化勲章「銀冠」

在日同胞で初めて



韓国政府「韓国文化の発展と普及に寄与」

 在日同胞2世の金兩基さん(常葉学園大学・大学院教授)が9日、ソウル国立中央劇場で開かれた「ハングルの日」記念式典の席上、韓国政府から今年度のハングル発展有功者として文化勲章「銀冠」を贈られた。

 文化勲章「銀冠」はこの日の受章者7人のなかでは最高位にあたる。在日同胞としては金教授が初めての受勲となった。

 金さんは87年に静岡県立大学教授として赴任、同大学で「韓国語」と「韓国語表現法」の講義を担当した。当時、まだ慣例として講座名でも「朝鮮語」という表現が使われていたとき。日本の国公立大学で「朝鮮語」という講座名を「韓国語」に変更させたのは金教授が初めてだった。

 金教授はその後もハングルに関する多数の著作と論文を発表、比較民族学、比較文化論の視点から韓国文化の発展と普及に努めてきたことや、在日韓国人の公立大任官への道を開いたことなどが総合的に評価された。

 金教授は「在日韓国人の若い世代に喜んでもらえたらうれしい。今後も韓国文化の発展のために努力したい」と語った。

 33年東京生まれ。韓国と米国の大学教授を経て静岡県立大学教授に就任。著書に『ハングルの世界』など多数。

(2002.10.16 民団新聞)



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