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在日中高生…歴史や文化に生で触れる

母国夏季学校募集始まる


 母国夏季学校が今年も実施される。このほど企画と日程が決まり募集が始まった。33年目を迎えた同事業は、これまで1万2509人(春季学校と合わせて1万5015人)の参加者を数えている。

 今年も300人の定員を予定しており、夏休みを利用した母国での生きた民族素養として人気の高さを物語っている。日本で生まれ育った全国の2・3世青少年が母国の地で民族素養を身につけるとともに、同じ仲間どうしとの出会いと交流の場として、民団の“長寿”事業のひとつになっている。

 日本生まれの同胞中・高校生が夏休みを活用して、母国でルーツを探索し、民族や同胞とふれあう「生きた民族素養」として、一九六六年から始まった母国夏季学校は今年で33年目。

 夏季学校は4年前から日程などを一部修正、これまでの14日間から10日間に短縮し内容の充実化を図っている。宿泊も大学キャンパスから、近代設備のホテルに変えるなど改善を図った。

 今年は7月30日に東京、大阪、名古屋、福岡、新潟などの各空港から出発する。8月8日までの10日間、ソウル五輪公園内のホテルに宿泊しながら、韓国語、歴史、社会、国内情勢、統一問題をはじめ、チェサなど韓国伝統儀礼の講義を受けるほか、博物館、独立記念館、国楽の鑑賞や慶州などの古跡も訪れ、生きた韓国の歴史と文化を学ぶ。

 また、産業施設や第三南侵トンネルなど一線地帯も視察し、母国の発展する姿と分断の痛みを肌で感じとりながら母国と民族に触れ合う。

 参加費(航空費、宿泊費、現地経費などすべて含む)は出発地によって異なるが、費用の一部を民団中央、地方本部、支部が援助するため、一人当たりの負担は四万円から最高八万円の間と軽減している。

 参加に関する申し込みと問い合わせは最寄りの民団または、03(3454)4615、民団中央本部・文教局へ。

(1998.6.3 民団新聞)



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