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韓日の窯元が交流展
16日から鹿児島で

薩摩焼400年祭りの一環で


薩摩焼きの釜出し

 【鹿児島】壬辰倭乱(1598年)で朝鮮陶工たちが連行されてから今年で400年。10月に開かれる「薩摩焼400年祭」の皮切りイベントとして韓国・利川窯元と鹿児島・美山窯元による「日韓陶磁器交流展」が、16日から鹿児島市内で開催される。

 10月のメインイベントを前にして行われる交流展は、鹿児島・利川JC交流20周年を記念にした韓国の京畿道・利川民俗陶磁器事業協同組合と鹿児島県・美山薩摩焼振興会の呼びかけで行われる。

 展示会には柳康列氏(海剛青磁)をはじめ韓国側から18人、日本側からは薩摩焼宗家14代目・沈寿官氏ら12人が参加、30に及ぶ窯元から高麗青磁、火ばかり焼など60点以上の陶器が展示される。

 韓日陶工たちの交流を深め、相互の友好親善と陶芸技法の向上を図ろうとの趣旨で開かれる同交流展を毎年の恒例行事として定着させたいという。

 また、交流展に出品した韓国側作品の一部を友好の印として日本側に寄贈するなど、今後の芸術を通じた国際交流に力を入れたいと語る。この他にも10月から様々な400年祭のイベントが予定されている。

 今年からスタートする「日韓陶磁器交流展」は、6月21日まで鹿児島県立歴史資料センター「黎明館」第三特別室で展示される。入場は無料。問い合わせは東市来町役場、薩摩焼400年祭推進室 099(274)2111まで。

(1998.6.3 民団新聞)



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