| W杯で韓国初の先制ゴールを決め 喜ぶ河錫舟だったが、その2分後に 退場となった |
悲運の退場で力尽きる
韓国の初勝利はまたもお預け。サッカーのワールドカップ(W杯)フランス大会第四日の十三日、1次リーグE組の韓国はリヨンでメキシコと第1戦に臨んだが、先制点を挙げながらも痛恨の退場もあって逆転負けした。
四大会連続五度目の出場で初勝利と悲願のベスト16進出を目指す韓国は、強豪のオランダ、ベルギーに勝利の望みをつなぐ。韓国のW杯通算成績は3分け9敗となった。
メキシコの組織的な攻撃に対し、韓国はFWの崔龍洙と黄善洪、中盤の崔成勇をケガで欠き、車範根監督はベテランと若手のバランスを取った布陣で臨んだ。
前半28分、河錫舟の直接FKは、メキシコDFの頭に当たり角度が変わって先制ゴール。ところがその2分後の前半30分。河が相手選手の後方からタックルし、レッドカードを受けて退場となった。今大会から導入された「後方からの危険なタックルは退場処分とする」との新ルールが適用された初のケースとなった。
残り60分間を十人で戦うことになった韓国は、前半こそ1―0でリードを保つが、後半にメキシコの猛攻を受け、エルナンデスに2得点を許すなどあっさり逆転され、悲願のW杯初勝利はまたも先送りになった。人数で劣勢に立たされた韓国は、すっかり消極的になった。金都根、高宗秀らが激しく動いたが、後半に息切れした。
(1998.6.17 民団新聞)
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