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近くて近い韓国

昨年の日本人観光客
過去最高160万人超す


韓国人訪日客も100万人(日本政府・観光白書)

 観光などで韓国を訪れる日本人海外旅行者は昨年一年間で百六十万人を突破、過去最高を記録したことが、日本政府の観光白書で分かった。白書は法務省資料に基づく運輸省運輸政策局観光部集計を基にして、韓国からの訪日韓国人が初めて百万人の大台に乗ったことも明らかにしている。こうした人的交流の活発化は、韓日間の相互理解の促進にも役立ちそうだ。

 白書によれば、韓国を海外旅行先に選んだ日本人は160万2469人(観光公社統計によれば167万6434人)を記録しており、96年中の143万8086人に比べて11・4%の増加となった。

 対照的に、昨年7月に中国に返還された香港は、96年の150万8552人から約40%減の91万3368八人と大幅に後退した。結果的に韓国が96年の3位から2位に返り咲いた。旅行先の上位五位は米国、韓国、中国、香港、台湾となっている。

 韓国を訪れた日本人海外旅行者を性別、年令別に見ると、男性では経済的余裕が生まれる40歳代が274万人と最も多い。また、女性では国内、海外を問わず最も活発に観光旅行に出かけている20歳代が217万人と他の年齢層を大きく引き離している。これは、晩婚化による経済的・時間的余裕の増加が知的好奇心を満たそうという欲求につながったものと白書は指摘している。

 韓国観光公社が97年に韓国を訪れた外来客3035人を対象に行ったアンケート調査によれば、訪問目的で最も多いのはビジネスの44・5%。次いで観光が40・2%となっている。滞在日数は3日が35・7%と全体の3分の1を占め、旅行形態としては個人旅行が半分を超えた。

 一方、訪日韓国人客数は11〜12月の通貨急落にもかかわらず日本での最近の円安傾向により微増を続け、101万571人(96年比1・6%増)となった。観光などで日本を訪れる韓国人が100万人の大台に乗ったのは、89年に韓国で海外旅行が自由化されて以来初めてのこと。国籍、地域別でも依然としてトップを保っている。ついで台湾が82万人(同13・9%)、米国62万人(同5・9%増)、中国26万人(同7・9%増)の順。

 なお、韓国観光公社では、今年の外国人入国者数を180万人と見積もっている。

(1998.6.17 民団新聞)



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