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もうすぐ夏休み オリニの季節到来

今年も各地でキャンプ


今年も全国でオリニのサマーキャンプが企画されている
(写真は96年、神奈川のキャンプで海岸で
リンボーダンスなどのゲームを楽しむオリニたち)

 家庭だけでは体感することができない同胞の連帯をはじめ民族的な素養を同世代の仲間と一緒に学ぶオリニたちの臨海・林間学校が今年も各地で開催される。子弟の民族教育と後継者育成の一環として三十数年前から開始された同学校も、現在は毎年三十数地方で開催されるようになり、広がりを見せている。今年は三十三カ所で開催が予定されている。民団はじめ婦人会や青年会など主催団体は、夏休みの期間を利用して多くのオリニたちの参加を呼びかけている。

 今年、オリニの臨海・林間学校を開催するのは、民団や傘下団体が三十一カ所。また、学齢児童を持つ同胞保護者で構成される団体も二カ所が開催する。

 また、地域の共生を掲げて今年創立十周年を迎えた川崎市ふれあい館も、在日同胞と日本人児童・生徒との交流を含めたキャンプを開催する。

 知らないオリニ同士がうち解けて親睦を深めるようにと、二泊三日で実施する地方が多い。ほとんどは近隣のキャンプ場や高原、海浜を利用して行われる予定で、夏の数日間を楽しみながら民族素養を学んでもらおうと配慮されている。

 参加対象者は幼児から父母までと、開催地域の実情に応じて様々だ。おおむね参加者が多い地方では小中学生に限っている。同胞多重地域では、ある程度まとまったオリニが参加するために、専門のカリキュラムが組めるというメリットもある。同世代の友人作りにも有利だ。

 一方、同胞過疎地では同胞の全世代が参加し、父母が子どもたちの面倒を見るというアットホームな企画を立てているところもある。このような地方は、子育て真っ最中の若い家族の参加が年々増えており、活気を呈している状況だという。同世代というよりも一世から四世まで世代間の広がりが感じられる学校になる。

 また東京の足立、荒川両支部では、支部会館で一週間から十日の間毎日数時間を利用してウリマルや文化などを学ぶオリニ・サマー教室を今年も開催する。

 肌で韓国を感じてもらいたいとこの機会に本国を訪問するのは北海道や広島、岡山、福岡の四地方。岡山では七月からオリニの土曜学校を開催し、八月に本国を訪問する。有料参加オリニは本国旅行の経費を軽減するおまけ付きだ。広島は毎年日本国内で開催し、三年に一度本国で開催するとしに当たる。

 長年にわたって開催してきた地方では、二十数年前に参加したオリニが今ではキャンプの指導員になっている所も多い。これまで七年実施してきた山梨では、参加者同士の交流会も開催されている。

 各地方では、多くのオリニの参加を呼びかけている。

(1998.6.24 民団新聞)



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