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国立舞踊団が日本公演

<頂点の舞>華麗に表現


華麗な舞いで観衆を魅了した国立舞踊団


東京、大阪で観衆3000人

 W杯韓日共催を記念した韓国国立舞踊団の日本公演「千年の舞」が、財団法人韓国舞踊協会日本支部(崔芳子支部長)の主催で六月二十七日、二千人の観客が見守る中、東京の日比谷公会堂で開かれた。

 感性豊かな舞台を表現した今回の日本公演は、七〇年の大阪万博以来の舞踊団全員によるもの。韓国の歴史を踊りに表現した舞台となった。

 「静」をテーマにした一部では、牡丹の花を使った宮廷で踊る太平舞が披露された。色鮮やかな扇子を利用した女性らによる扇の舞や日本ではなかなか見られない鶴舞では鶴を模した男性団員が細かな動きで観客を魅了した。

 軽快なリズムのチャンゴ舞、無形文化財・姜善泳流の太平舞履修者・姜允羅氏の華麗なソロ太平舞、李朝時代の男性衣装を身につけて踊る「閑良の舞」は、初めて目にする人も多く客席から歓声が上がった。

 「動」の第二部は赤と青のチマチョゴリを身にまとったカンガンスウォレ、崔芳子氏のソロ舞台、五面太鼓の大合奏に続き旧正月の満月に豊年、平和を願う綱引きや婦人たちの満月に子宝を願う創作舞などが紹介された。新羅の花郎をテーマにした五方神の舞、天馬塚の舞、国立舞踊団の鞠守鎬団長によるソロ舞は、公演の頂点を極め、太鼓による大合奏でフィナレーを迎えた。

 東京に続き六月三十日には大阪公演も開かれ、千人を超える観客がつめかけるなど大盛況をおさめた。

(1998.7.8 民団新聞)



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