民団新聞 MINDAN
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サッカーで南北統一

三重の青年会と朝青合同チーム
県内の国際交流試合に出場


なごやかにミーティングする韓国青年会と
朝鮮青年同盟の選手たち

 【三重】サッカーの南北統一チーム誕生―。五日に三重県で開かれたサッカー大会に青年会三重県本部(李鐘文会長)と朝鮮青年同盟三重県本部のメンバー有志が合同チームを構成し、チーム名「コリア」で出場した。

 出場したのは三重県内に在住する外国人と日本の社会人チームとの交流を深めようと四年前から国際交流ボランティアグループ「鳩」が開催している大会。外国人の参加チームは合同チームの他にブラジル、ペルーと多国籍チームの四チーム。日本の社会人四チームの合計八チーム。

 三重県の青年会と朝青との関係は、四年前から会長や委員長同士が政治的背景を抜きにした個人的な交流が続けられてきた。

 今回の合同チームも、外国人チームの出場を募る新聞記事を見た李会長が朝青有志に話を持ちかけたことから。純粋なスポーツを媒介にした交流だけに話はトントン拍子に進み、李会長、朝青有志が各会員有志に呼びかけて実現した。ユニホームをどうするかなど若干のあい路はあったものの、在日朝鮮蹴球団OBチームの「KOREAN」と書かれたユニホームを使用することで双方が合意した。

 試合は残念ながら、二十数年の歴史を誇り四日市市リーグや県リーグで活躍する蹴球団の助っ人とサッカーで有名な四日市中央高校サッカー部OBの青年会員が不在のために、戦力的ダウンは否めず、一回戦で敗退した。しかし、双方の女性会員らも声をそろえて応援するなど和やかな交流風景が繰り広げられた。

 李会長、朝青有志ともに「来年も参加できたら」と双方の健闘をたたえ合っていた。

(1998.7.8 民団新聞)



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