民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
北韓の弾道ミサイル 強い怒りと驚き

民団が談話文発表



 民団中央本部は八月三十一日、北韓が弾道ミサイルを発射した事態に関連し、ハイ哲恩宣伝局長名の談話文を発表した。以下はその本文である。


◆談話文

 本日、正午過ぎ、北韓の弾道ミサイル一発が、能登半島と北韓を結ぶ東海(日本海)の中間地点、ウラジオストク南方海域に発射されたとの報道に接し、われわれ在日韓国人は強い怒りと驚愕を禁じえない。

 韓国では金大中大統領が、北に対して重ねて和解と交流協力を呼びかけ、(1)北韓のいかなる武力挑発も容認しない(2)北韓を吸収統一しない(3)南北は相互交流協力を実現する―との三大原則を提示している。この「太陽政策」によって南北間に対話の契機をつくろうという矢先に、北韓がどういう意図で、このたびの蛮行に手を染めたのかまったく理解しがたい。

 これはひとえに韓半島の平和のみならず、東アジアひいては世界の平和を願う人々に冷水を浴びせる戦争挑発の行為であり、世界はこれを決して許さない。

 北韓当局は速やかにこのたびの蛮行について釈明・謝罪し、二度と世界平和を脅かさないことを世界に向けて言明すべきである。また、南北基本合意書の精神に則り、民族の良心に立ち返って韓半島の平和定着と安定にともに邁進することを強く要求するものである。

1998年 8月 31日

(1998.9.2 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ