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同胞企業で働きたい

就職説明会、大阪・福岡でも



 在日同胞の求職者を対象とする「98在日同胞企業合同説明会」(在日同胞就職事業実行委員会主催)が東京に続き、大阪と福岡でも開かれた。最近の景気の低迷を反映して在日同胞を取り巻く就職環境は依然として厳しいものがあるだけに、人事担当者の説明に耳を傾ける姿は真剣そのものだった。


各社の企業案内に目を通す同胞学生(大阪会場で)

■朝高出身者も参加

 【大阪】九日の大阪会場(民団大阪府本部)には来春卒業見込みの同胞学生ら百三十人が参加、大阪や京都に本社を置く金融、貿易など十一の企業ブースで人事担当者から話を聞いた。

 自動車部品販売企業を訪れたある在日同胞は、「車が好きだからぜひ就職したい」と意欲的。また、朝鮮学校を卒業したという青年は、「韓国に行きたい、そしてウリマルを生かせる仕事につきたいから」と参加の動機を語っていた。会場で世話にあたっていた大阪と京都の各韓商と青年会兵庫本部の役員は「この事業は来年も継続して実施してほしい」と語っていた。


■人事担当者と真剣な話し合い

 【福岡】の福岡会場での説明会が十一日、福岡商銀本店ホールで行なわれた。県内の五企業のほか、山口・広島から各一社の計七社が参加、同会場は他の三地域(東京、大阪、愛知)に比べると同胞数は少ないものの、それでも当日は四十人の学生と、転職を希望する社会人が会場を訪れ、企業の人事担当者の話に熱心に耳を傾けていた。

 当日は福岡韓国商工会議所や青年会福岡支部のスタッフで参加企業や学生に対応した。実際に説明を受けた学生は「説明をしてくれた方々も非常に丁寧で、優良企業だけあって待遇面はいいと思った。ただもっと多岐に渡った業種があれば良かったと思うし、できればもう少し早い時期に行ってほしい」と感想を述べていた。

(1998.9.16 民団新聞)



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