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民団の後期研修始まる

まず福岡本部で



後半期研修の皮切りとなった福岡

 【福岡】今期から民団が全国的に展開している地方別研修の後期を飾る民団福岡県本部(宣虎〓団長)主催による「県下幹部研修会」が八日、福岡韓国会館会議室で開催された。

 講師として民団中央本部の黄迎満事務総長が参席、また特別証言講演として三年前に北韓から韓国に亡命した在日同胞二世の呉寿龍さん(63)と、妻の金初美さん(57)が「等身大の北朝鮮」と題した報告を行った。当日は最近の北韓関連報道もあり、県下民団幹部以外にも一般同胞、北韓問題に関心を持っている日本人など約百人が出席するなど注目を集めた。

 呉さんは神戸市生まれで、六二年に単身帰国したものの北韓の実情に警笛を鳴らす意味もあって、九五年に第三国を経由して一家五人で韓国に亡命した。今回、広島青商の招請で二度目の来日を果たした。

 呉さんは民団幹部を前に「北韓住民には何の罪もない。資本主義以上に権力や階級の差があり、個人独裁を守るため人権を何とも思わない政治が一番の問題。私を含めて多くの帰国者は祖国の統一を熱望している」と強調した。

 また呉さんの妻で、同じ在日帰順者である金初美さんも「総連の幹部を北に帰し、帰国者を日本に戻してあげたい」と心情を述べた。また同研修会では民団中央本部の黄迎満事務総長の「国民の政府の統一政策と在日同胞社会の和合」と題した基調講演も行われた。

(1998.9.16 民団新聞)



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