| 未来志向の韓日関係を訴えた 金大中大統領 |
首脳会談を終えた金大統領は経済団体主催の午餐会の後、国会演説に臨んだ。大統領は日本が自ら過去を正しく認識し、謙虚に反省する道徳的勇気の必要性に触れ、「韓日共同宣言」で謳った「韓日両国政府間の過去の歴史認識問題に一段落をつけ、平和と繁栄を目指す共同の未来を開拓するための礎になると確信する」と表明した。
また、在日韓国人の未来について、「今後、日本社会により多く貢献できる立派な構成員となれるよう、制度的条件と社会的雰囲気がさらに改善されることを心より願ってやみません」と語りかけ、立法府に籍を置く満場の国会議員に、地方参政権の獲得を早期に実現する開かれた政策を、と訴えた。
大統領は最後に、千五百年にわたる韓日交流の歴史を挙げ、今回の訪日が両国の国民的期待と時代的要請にこたえた、二十一世紀の韓日パートナー関係を構築する確固とした礎になるように祈る、と結んだ。
(1998.10.14 民団新聞)
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