民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
韓国部品産業展

予想上回る1億4000万ドル



期間中、1800人のバイヤーでにぎわった
韓国部品産業展

技術水準、高品質に注目

 大韓貿易投資振興公社が主催して東京・池袋で開催されていた「98韓国部品産業展」が十月二十九日、好評のうちに三日間の会期を終えた。期間中、千七百四十五人のバイヤーが訪れ、商談実績額は同公社の予測を上回る一億三千四百七十八万四千ドルに上った。特に、今回から初めて参加した金型企業は、確かな品質と割安な価格で注目を集めていた。

 韓国部品産業展は今年で四回目。出展品目は韓国の主力輸出品目でもある半導体を中心とする電気・電子部品が四十社と最も多い。続いて金型・金属・素材関連(三十一社)、機械(二十八社)、自動車(十七社)、化学・その他(七社)の順。

 これまでは品質面で問題ありと指摘する声もあったが、今回はプラスチック射出金型、及び成型品を中心に確かな技術に注目が集まった。商談も業種別では最も活発だった。日本の大手企業にとってもコスト削減は至上の命題。日本製品と比較しても品質的に遜色ないうえに、価格も最大三分の一で調達できるとあってオーダーに踏み切る関係者が目立った。

 電子の星光社ではカメラやウォークマンに使うアルミ製のフロントカバーを出品、表面処理の技術が注目を集めた。具ジ旭代表理事は「ソニーはOK。シャープ、ニコンとは価格問題で折り合わなかった」と述べた。

 一方、松下電器産業から委託を受けてイヤホンーマイクを開発した韓浩電子は「日本向けに作った。コスト的にも自信がある。オーダーももらった」と話している。ソケット、アダプターなどのTV部品を出品した裕林電源工業でも、すでにサンヨー、ソニーに納品中。同様の日本製品と比べると、一五%から二〇%は安価だという。

 こうした品質を踏まえた価格は、日本人バイヤーにも広く認識されつつある。九五年には六千三百四十七万ドルだった商談額は年々拡大しており、九七年には初めて一億ドルを突破した。今年は一万三千万ドルと見越していただけに、一億三千四百七十八万四千ドルの事業結果は「成功」(韓国貿易センター東京の話)と受け止められている。

 期間中、会場のミプロ国際展示場を訪れたバイヤーの数も千七百四十五人に上った。昨年は四日間で千五百七十二人だった。それだけ、関心が高かったといえそうだ。

(1998.11.04 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ