民団新聞 MINDAN
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演劇で韓国を理解しよう

山梨・大月市立猿渡小が韓国劇
民団山梨がサポート



「3年とうげ」児童自らが脚本
学習の成果が随所に

 【山梨】大月市立猿橋小学校(勝田光博校長、三百六十一人)は、国際理解の心を育てようと、授業時間を利用して子どもたちに韓国の生活や文化と親しんでもらっている。校内研究の一環で三年生が対象。三十日には一年生と四年生を招き、同校体育館で劇「三年とうげ」(李錦玉作)を上演した。=写真=

 脚本は子どもたちの手作り。あいさつを韓国語に置き換えたり、買い物の場面ではウォンがでてくるなどこれまでの学習成果を随所で生かした構成。子どもたちも伸び伸び演じていた。チャンゴ、ケンガリ、プクなどの楽器、韓服を貸し出したりして側面的に支援してきた民団山梨本部の朴善国団長も満足そうだった。

 「三年とうげ」は小学校三年の日本の国語に出てくる韓国の民話。同校では決められた授業時間枠を広げ、韓国の文化全般に親しめるように工夫した。九月二十一日に婦人会山梨本部役員を講師にチヂミづくりに挑戦したのもそのひとつ。駐日韓国大使館から取り寄せた資料を基に韓国の風俗、習慣を調査して壁新聞をつくったのも得難い体験だったようだ。

 指導にあたった藤沢賢太郎教諭(24)は「これで終わりにするのではなく、来年もやりたい。今年は総仕上げとして、ハングルの絵本を子どもたちの自由な発想で日本語に変えていこうとも考えている」と述べた。

(1998.11.04 民団新聞)



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