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韓日サポーター「KJクラブ」発足

フランスW杯で培った絆、2002年につなげよう
「共同応援団」のメンバーら



「韓日共同応援団」のメンバーたち

 フランスワールドカップから約半年。サッカーの二〇〇二年W杯(ワールドカップ)韓日共催成功へ、在日同胞と日本のサポーターがひとつになって、ムードを高めていこう―。六月のフランスW杯で実現した在日大韓体育会(金英宰会長)の「韓日共同応援団」のメンバーらがこのほど再結集。二〇〇二年W杯へ向けた雰囲気作りへ、両国サポーターの交流を深めるともに、市民レベルでの雰囲気作りをめざすための韓日サポーターの集い「ふれあいKJクラブ」(仮称)を発足した。

 今年六月のフランスW杯で実現した「韓日共同応援団」のメンバーが二十三日、東京にふたたび結集した。二〇〇二年大会にむけてフランス大会で培った韓日友情の輪をさらに広げていくための「サポータークラブ」を発足しようと行われたもので、北は青森、南は福岡まで全国のサポーターら約七十人が一堂に会した。

 この日、金会長は「韓日共同応援は韓日だけでなく世界から注目を浴びた。二〇〇二年大会を成功させるためには韓日両国民のパートナーシップが不可欠」としながら、「フランス大会で培った絆をさらに深め、これから何ができるのかを皆さんとともに考えながら、成功への一助になる活動を展開していきたい」と呼びかけた。

 この日発足した会の名称は当面「ふれあいKJクラブ」とし、代表幹事にはルポライターの大島裕史さんが選ばれた。会は今後、韓日両国の代表戦などをめどに定期的に集いを持ち、会員を広げていく方針。参加者はこの後、大島さんの音頭で乾杯し歓談パーティに移った。

 会場にはフランスW杯の韓日両国の名場面集や、「共同応援団」の報道場面などのビデオが上映され、参加者は感動の思い出をふりかえった。

 この日は福田奈々さんも参加し、在日韓国青年会が自主制作した二〇〇二年W杯韓日共催の応援ソング、「友情のゴール」と、韓日両国への応援歌「風に夢、のせて」を披露し、集いのムードを盛り上げた。

 大阪の長石智恵さんはハネムーンを兼ねて共同応援団に参加した。この日も夫妻仲良く参加し、「共同応援団は一生の思い出に残るすばらしいツアーでした」としながら、「セレッソ大阪やヴィッセル神戸など、関西には韓国の選手が多く、Jリーグを通じて韓日選手を応援している。二〇〇二年ではもっともっと大きく広げていきたい」と抱負を述べた。

 他の参加者からは「来年はぜひKリーグ観戦ツアーを実現してほしい」の声も。

 全国の集いだけに今後、各地区での連絡が必要。奈良県の岡村祐美子さんは「関西支部のような役割を任っていきたい」とボランティアを買って出た。

 またこの日、韓国代表の応援団「レッド・デビルス」からオリジナルマフラーと応援歌を収録したCDが提供され、参加者全員にプレゼントされた。

 集いの後、参加者は国立競技場に場所を移し、アジア大会日本代表対アルゼンチン戦を観戦。フランスW杯の時と同じく、韓日両国旗を掲げて応援した。

(1998.11.25 民団新聞)



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