民団新聞 MINDAN
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大韓サッカー協会

鄭夢準会長に聞く



韓日は「一衣帯水」
交流広げ東アジアの平和に

■韓日共催に対する期待

 ご存じの通り、ワールドカップは世界的なビッグイベントというだけでなく、二十一世紀に最初に開かれる人類最大の祭典だ。

 このような大会を韓日両国が共同で開催するのは初めてのこと。また、アジアでの開催も初であり、三つの「初」要素が盛られた意義深い大会だ。

 もちろん、ワールドカップを一緒にやっていくことで韓日両国の問題が一挙に解消されるものではないが、互いを理解し、協力していくための大きな契機になると確信している。

 実際に最近、韓日両国のサポーター同士の交流が広がりつつある。韓日戦が行われれば、韓国のサポーターが日本に行き、また日本のサポーターが韓国に来て交流と理解の輪を広げている。サッカーを通じて両国の若者たちが対話の場を広げている点も大きな意味がある。

 また、韓国と日本、そして中国、北韓とともにサッカーを通じた交流を活発にしていけば、東アジアと韓半島の平和にも寄与していくのではと考える。


■韓日共生への課題

 韓国は最近、経済的な困難に陥っているが、全国民が努力し徐々に明るい兆しを見せている。

 韓国と日本は経済的に密接な関係にある。韓国の経済困難は日本経済にも少なからず影響を及ぼす。「一衣帯水」という言葉があるように、両国は経済の上でも緊密な協調体系をとっていくべきだ。

 韓国は最近、日本文化を開放した。経済、文化など幅広い分野で過去より一層、親密な未来志向的な紐帯関係が形成されることを期待する。

 二十一世紀はまさに新しい世紀になるだろう。この新たな時代を迎え、韓国と日本が能動的に世界の潮流を引導していければと期待する。


■21世紀の韓日の役割

 二〇〇二年W杯を成功的に行えば、両国の国民たちに大きな自負心を植えることになり、これを土台に自信感を持って新たな飛躍ができると確信する。

 かつて日本が東京オリンピックを通じて世界に羽ばたく礎になり、韓国もソウルオリンピックを通じて世界に韓国人の力を誇示する土台になったという事実が良い例だ。二〇〇二年W杯はこのような役割を果たしていく。


■在日同胞への期待

 韓日の架け橋的役割を果たしてきた在日同胞に私は、多くの関心と愛情を持っており、在日同胞の地位向上にも努力している。

 ソウル五輪でもそうだったが、多くの在日同胞が二〇〇二年W杯の成功的開催へ多方面で努力していることもよく理解している。本当にありがたい。

 韓国が在日同胞みなさんの力強い後援者になれるよう政治家の一人として、より一層努力していきたい。

 そして、二〇〇二年W杯韓日共催という絶好の機会を在日同胞みなさんの地位向上にもつなげたい。

(1999.01.01 民団新聞)



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