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地方参政権、早期実現へ全面協力

金鍾泌首相と朴泰俊韓日議連会長



金鍾泌首相、朴会長と歓談する辛団長

同胞の生活向上や韓信協への配慮も

 辛容祥団長は昨年十二月十七日、在日韓国人本国投資協会の朴鍾会長を伴い、金鍾泌国務総理を訪ねた。辛団長は金大中大統領の訪日が、過去の韓日間の歴史清算と新しい関係構築の両面で前例のないほど多大な成果があったと、在日同胞を代表して感謝の言葉を伝えた。また、政府に対して地方参政権の早期確立と信用組合の格別な配慮、本国投資への環境整備を改めて要望。金総理は誠意を持って対処すると約束した。

 九八年十一月に鹿児島で開かれた薩摩焼四百周年記念式と韓日閣僚懇談会に参席した金総理は、日本側の暖かい歓迎に感銘を受けたと話し、「これも韓国人として堂々と半世紀を生き抜いた在日同胞のおかげ」と述べた。

 金総理はまた、在日同胞への新年メッセージとして、「困難を克服し、各自の掲げる目標に向かって邁進を」と激励した。

 辛団長は同日、韓日議員連盟の会長に就任した朴泰俊総裁にお祝いの言葉を述べた。席上、辛団長は地方参政権に触れ、「われわれ一世が健在な時に確立しなければならない」と強調しながら金大中大統領が昨年十月に日本を公式訪問した際、大統領自ら実現に並々ならぬ意欲を示したことを高く評価した。

 これに対して、竹下登元首相をはじめ日本の政界にも旧知が多い朴会長は、九五年の最高裁判決や野中官房長官、西田自治大臣の「前向き検討発言」に関心を示した。

 また、困難に直面している在日同胞の信用組合の健全・育成に意欲を見せた後、韓国の経済状態について、経済通として知られる朴会長は、「最も低迷していた時期は過ぎ、換率も安定してきた」と説明した。

 辛団長は朴会長の一月中旬の日本訪問と民団への訪問を要請し、朴会長もこれを快諾した。

(1999.01.01 民団新聞)



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