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めざせ公務員! 今年も「合格講座」

大阪の青年会・学生会、兵庫でも民団が



■大阪・神戸市を目標に 同胞青年支援へ参加費割引

 市職員の国籍条項が撤廃されたことを契機に、在日同胞の公務員就任をバックアップしようと今年も大阪と兵庫で同胞青年を対象にしたセミナーが準備されている。民団兵庫県本部の講座は二月二日から、青年会と学生会の大阪本部の講座は三月三十日から開始される。すでに大阪では二人、兵庫でも一人が合格するなど成果も着実に上がっており、公務員をめざす同胞青年の注目を集めている。

 民団兵庫県本部(李且守団長)が計画する「公務員合格講座」は二月二日から開講する。一方、青年会(金昌敏会長)と学生会大阪本部が共同で開く「公務員受験セミナー」は三月三十日に開講する。

 大阪の講座は今年で三回目。また兵庫は昨年に引き続いて今年が二回目。大阪、兵庫とも、大阪市と神戸市が採用試験から国籍条項を撤廃したことを受けて開設された。昨年は二つの講座に参加した孫美穂子さんが大阪市の一般行政職に合格している。大阪では前年のセミナーを受講した同胞学生も合格している。

 大阪の講座は、六月に実施される大阪市の採用試験にあわせて、毎週火・金曜の午後六時半から全二十六回にわたって開催される。引き続き一次試験合格者のための講座も準備されている。受講料は三万円となっている。

 また兵庫の講座は専門講師を招いて三月十二日までの毎週火、木、金曜の午後六時から九時まで、合計十七コマ開講される。授業内容も一般教養から専門分野まで多岐にわたり、特に神戸市の試験合格を目指した授業となっている。

 昨年は四月から六月の試験直前までの開催だったが、今年は事前準備に力を入れてほしいと二月からの開講となった。また試験を前にした四月から六月までは、一般教養や自分のウィークポイントを補強するための講座も開設される予定だ。

 受講料も同胞学生の合格を目的にしているため民団が全面的に支援し、大学や予備校で行われる同様の講座の数分の一にあたる一万五千円(テキスト代別)。

 昨年、両講座を受講して大阪市の一般職に合格した孫さんは「本番までの間、何度か壁にぶつかることも多かったのですが、そんな時公務員講座で一緒に勉強してきた仲間の存在が私にとって大きな心の支えになりました」という。

 大阪のセミナーは民団大阪府本部会館で開かれる。詳細は青年会大阪府本部、06(6371)3538へ。

 また兵庫の講座は民団兵庫本部会館で。受講希望者は民団兵庫本部「公務員講座」係、電話078(371)3010へ。

(1999.01.27 民団新聞)



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