民団新聞 MINDAN
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大阪市外教がオリニの集い開催

同胞保護者の要望が実現



民族学級設置の声高まる

「カウィ、バウィ、ポー」と韓国式の
じゃんけんを楽しむオリニたち

 【大阪】「民族とのよい出会いを子どもたちに」。大阪市外国人教育研究協議会(原田英之会長)の中央ブロック主催で一月三十日、「第一回子ども民族交流会」が行われた。中央区・天王寺・浪速区をエリアとする中央ブロックの各公立学校に子弟を通わせる同胞保護者が声を上げ、オリニ、保護者同志初の交流会となって実現した。

 市立味原小学校での子ども民族交流会には小・中学校の児童生徒三十人余りが参加、民族学級講師の指導の下、遊びを通して韓国の文化に触れた。

 まず、民族衣装で盛装、雰囲気の盛り上がったところで韓国のジャンケン遊びやペンイ(コマ回し)、ノルティギ(シーソー)に興じたりした。「触れてみよう」でチャンゴをたたいた難波中学の金美央さん(三年)は、「楽しい。本当に楽しい」ともう夢中といった様子。ノルティギでも、「もう一度させて」の声が飛び交った。

 同会場では保護者の集いも開かれ、民族学級・クラブの設置を求める切実な声が同胞父母の側から上がった。

ノルティギ(韓国式シーソー)には
オリニたちの歓声がこだました

 天王寺小にオリニを通わせる呉春美さん(40)、同じく真田山小の金順玉さん(37)は、「民族学級の設置を訴えても、親の反発があってできない」「担任に話しても民族学級の設置にのってくれない。校長も関心がない」と嘆いた。

 こうした声に応えて、民族学級講師は「そういう同胞からの声が上がれば、学校は声を吸い上げて(民族学級を)設置していく義務がある。一緒に運動をやっていきましょう」と元気付けていた。

 なお、六日には西大阪ブロックでも、初めての子ども民族交流会が西九条小で予定されている。

(1999.02.03 民団新聞)



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