民団新聞 MINDAN
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カヤグムてどんな音?

荒川の小学校で韓国音楽の授業
父兄の同胞が講師で生演奏



カヤグムの音色を聞くひぐらし小学校の児童たち

 韓国の音楽を生のカヤグムを聞いて学ぼう―と東京都荒川区のひぐらし小学校(熊谷弘章校長)で十日、音楽の授業で、教科書にも登場する韓国の楽器や民謡「アリラン」を生の演奏を聞きながら学ぶ授業が行われた。

 講師は、同校に通う児童の父母でもあり、カヤグム奏者の金福実さんが担当した。金さんは社団法人・韓国パンソリ保存会関東支部長を務めており、自ら韓国国楽研究所を開いている。

 同校では、在日同胞が多く住む町という地域性も考慮し、韓国の人たちへの理解を深めようとの思いも込めて、国際理解講座の一環として九五年から音楽の授業にアジア音楽の特別授業を実施している。

 また「すばらしい趣味や才能を持った父母らが多くおり、地域社会で他民族文化とのふれあいを広げ、子どもたちに思いやりを持つ心を育みたい」と、これまでもPTAとの共催でコンサートも開催している。

 同校には全校児童二百数十人のうち、約四十人の在日同胞児童が通っている。

 この日の授業で金さんはチャンゴとカヤグム散調の演奏やパンソリを組み合わせて披露。金さんは「このような授業で韓日の理解が広がり多民族共生につながればうれしい」と授業を終え、ほっとした様子。

(1999.02.17)



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