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在日元「慰安婦」裁判か結審へ

判決は5月28日に



 在日同胞として初めて元「慰安婦」と名乗り出た宋神道さん(76)を原告とする日本政府を相手どっての謝罪・補償請求裁判(成田喜達裁判長)が十九日、東京地裁で結審した。提訴以来六年、これまで二十一回の口頭弁論を重ねた。一審の判決言い渡しは五月二十八日午前十一時から。

 五人の弁護団は、この日の口頭弁論に提出した百九十六ページにわたる最終準備書面で、これまでの集大成となる主張を展開した。特に、重大な人権侵害を行いながら国家責任をとらなかった不作為を問題とし、日本政府には国家賠償の義務があると主張した。

 請求金額は一億二千万円としているが、弁護団はもとより宋さん自身も金銭ではなく、日本政府による謝罪に重きを置いている。このため「最低限、宋さんの被害事実だけは認めさせたい」(弁護団の話)考えだ。

 宋さんの支援団体「在日の慰安婦裁判を支える会」では、この日から、成田喜達裁判長に送る「公正な裁判を求めるメッセージはがき」の受け付けを始めた。締め切りは四月末日。

(1999.02.24 民団新聞)



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