民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
民族遊戯からトックまで

旧正月・各地で多彩な催し



韓国のお正月料理でお年寄りたちをもてなした
民団大阪泉北支部の「ムグンファ・ハウス」

■お正月料理で同胞もてなす
 民団大阪・泉北のデイハウス

 【大阪】民団大阪泉北支部(李漢ケイ支団長)が運営する街かどデイハウス「ムグンファハウス」が十六日、同胞お年寄りを心尽くしの料理でもてなした。

 この日のために婦人会泉北支部(趙貞淑会長)が用意した料理は、トックをはじめとしてお餅、ドングリをすりつぶしてつくったムッなど韓国のお正月を思い起させるものばかり。管内居住の同胞お年寄り二十六人が参加し、おしゃべりをしたり歌をうたったりして楽しい一日を過ごした。

 李支団長は、昨年末のクリスマスパーティを思い起しながら「その顔はもう生き生きとしていて、大変喜ばれた。旧正月も何もしなくては淋しかろうと、旧暦の祝宴を企画した」と述べた。

 同ハウスは、地元自治体から年間四百万円の支援を受けて昨年八月、民団支部一階にオープンした。

 ソルナル(旧正月)を前に各地で旧正月の伝統行事を味わおうとする催しが開かれた。


■東京・コリアンアカデミーではユンノリ大会

 民族大学の常設教室・東京コリアンアカデミーで韓国語を学ぶ同胞や日本人生徒も十七日、ソルナルの伝統的な遊び、ユンノリに興じた。

 これは韓国語だけを学ぶのではなく、韓国の伝統行事も体験してもらいたいと企画したもので初めてユンノリに接する生徒が大半。韓国語講座の金東俊先生からルールを習って、早速ユッ(振りゴマ)を放りあげてゲームを楽しんだ。ユッの数だけ進める日本の双六のような単純な遊びだが、つい熱が入ってしまう場面も。

 「簡単で誰でも遊べますね」「結構気合いが入りますよ」と笑いながらも真剣な目で遊んでいた。優勝者はじめ参加者には、様々な賞品が送られた。


■金剛小は伝統遊びでにぎわう

 【大阪】「セヘ・ポン・マーニ・パドゥセヨ」とオリニたちの元気な新年あいさつが講堂に響きわたった。ソルナルに一日早い十五日、金剛学園(李大燦校長)の小学生児童らによるソルナル行事が行われた。

 民俗伝統の行事を生徒に体験してもらい、文化・風習を継承しようと行われているもの。

 新年あいさつの後、お祝いに駆けつけた近隣の私立梅南小と松之宮小の児童たちと一緒に、韓国伝統遊びのチェギやペンイ(コマ回し)、ノルティギ(板飛び)などで遊んだ。

 また、南港渚小の生涯学習ルームなどで学ぶ日本の婦人たちも参加し、色とりどりの韓服で着飾ったオリニたちのいでたちに「かわいい。きれい」としきりに賞賛していた。

 オリニたちは李校長に新年あいさつをした後、セベットン(お年玉)を受け取った。「先生や両親の言うことをよく聞くのですよ」と新年の訓辞にも神妙に聞き入っていた。

(1999.02.24 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ