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李秉昌コレクション

常設展示館がオープン



東洋陶磁器美術館に常設された、李秉昌コレクション

■大阪・東洋陶磁器美術館に
 世界第1級、韓中の逸品351点

 【大阪】「安宅コレクション」を収めていることで世界的に知られる大阪市北区中之島の市立東洋陶磁美術館で在日韓国人、李秉昌さん(83)=東京在住=が寄贈した三百五十一件(価額約四十五億円)にのぼる韓国陶磁コレクションが常設展示されている。展示会場となったのは今回の寄贈をきっかけに増築された同美術館三階で、三月十六日に正式オープンした。新館会館記念式典には李さん自身も出席した。

 席上、金ソッキュ駐日韓国大使は「日本に住む我が同胞とその子孫は李秉昌さんの意志をいつまでも記憶にとどめることでしょう」と称えた。磯村隆文大阪市長からは李さんに感謝状が贈られた。

 会場で大阪在住の在日同胞、全勝江さんと趙和美さんは「日本の美術館に寄贈されると聞いて、最初はショックだった。でも、美術館が免震装置を導入するなどして文化財の保護に努力されていることを知り、感動しました」と述べた。

 「李秉昌コレクション」は韓国陶磁三百一件、中国陶磁五十件からなる。個人コレクションとしては世界第一級の質的水準。元外交官で経済学博士、貿易会社の経営にも従事した李さんが半生をかけて収集したもの。同美術館では「安宅コレクションと合体したことにより、韓国以外では質量ともに最もすぐれた韓国陶磁鑑賞と研究の拠点となった」ことを喜んでいる。新館開館記念展示は四月十八日まで。会期中、在日同胞は入場料が無料となっている。同美術館への問い合わせは電話06・6223・0055まで。

(1999.03.31 民団新聞)



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