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韓国、ブラジルに初勝利

終了間際、金度勲が決勝ゴール



決勝ゴールを決め、歓呼をあげ喜ぶ金度勲

 【ソウル】韓国とブラジルの国家代表によるサッカーの親善試合が二十八日、ソウルの蚕室メーン競技場で行われ、韓国は試合終了間際、金度勲(ヴィッセル神戸)が値千金の決勝ゴールを決め1―0と世界ランキング一位を破る大金星を射止めた。韓国は過去三十五年間、ブラジル国家代表と三度対戦したがすべて敗戦。四度目で初の勝利。

 ブラジルは、リバウド(FCバルセロナ)、セリエA最高のリベロ、カフー(ASローマ)等、豪華メンバーをそろえての布陣。前半は両チームとも決定的なチャンスを作れず、0―0のまま終了。

 後半10分過ぎからは両チームとも速攻を繰り広げ、一進一退の攻防が繰り返された。後半12分、20分とブラジルの決定的なシュートをGK金秉址がファインセーブし失点を防いだ。

 韓国も再三、徐正源、黄善洪が決定的な場面を作ったが、得点には至らなかった。後半39分、徐正源、柳相鉄に交代して入った金度勲、尹晶煥を中心に韓国が波状攻撃を仕掛けた。

 43分に黄善洪がGKと1対1になり、シュートを放つもののキーパー正面にいき不発。だれもが引き分けと思われたその二分後、洪明甫が崔成勇につなぎ、最後は金度勲が強烈なシュートをゴールに突き刺した。

 この直後に試合終了。スタンドをぎっしり埋めつくした六万八千余人の大観衆は一斉に立ち上がって歓声をこだまさせた。ブラジルは思わぬ敗戦にガックリ、茫然自失の表情だった。


■許丁茂監督

 ブラジルに勝ったことでどのチームとも戦えるいう自信感が最も大きい収穫だ。


■ルシェンブルゴ・ブラジル監督

 韓国の勝利を祝う。韓国サッカーは予想以上に強かった。敗北に対しては話すべき言葉がない。

(1999.03.31 民団新聞)



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