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着実に広がる東京韓学の土曜学校

今年、150のオリニ入学



150人のオリニたちが入学した
東京韓国学校の99年度土曜学校

 東京韓国学校(孫サンチョル校長)の九九年度前期「オリニ土曜学校」が四月二十四日からスタートした。日本の学校に通う在日二・三世らに週五日制を活用し、毎週土曜日に韓国語や韓国文化などを学んでもらおうと、同校が六年前から実施しているもので、都内や首都圏に住む幼稚園から中学生まで、約百五十人の在日児童・生徒が入学した。午後三時半から同校体育館で入学式が行われた。

 公館関係者や父母が見守る中、孫校長が、「私たちの言葉には民族の心が込められています。この韓国語をしっかりと覚えて、母国を大好きになってほしい。そして同胞の友だちをたくさん作って下さい」と歓迎のあいさつを述べた。

 子どもたちは(1)幼児・小一の二クラス(2)小二〜四年(3)小五〜中学生までの四クラスに分けられ、九月二十五日まで五カ月間、毎週土曜日に韓国語や韓国の文化などの学習のほか、民俗遊戯、ミニ運動会などが予定されている。

 同校の土曜学校は九三年からスタート。今回が十二期目となり、これまで約七百人の同胞オリニが修了している。今回は予想を上回る百五十人の同胞児童が入学したが、これは六年間継続してきた地道な努力が効果を呼んだ。同校の土曜学校はウリマルを覚えるだけでなく、同胞の友だちとのふれあいの場にもなっているなど副次的な効果もあがつている。

 また、父母たちのほとんどが在日二世世代であり、同じ立場の親同士の連帯の場にもつながっている。知り合いや親戚に「土曜学校」が口コミで広がり、「わが子も参加させたい」と入学児童が増え続けた。さらに今年の同校初等部への新入生五十六人中、約半数を占める二十七人が日本生まれの在日同胞。そのうち十六人は「土曜学校」に参加した子たちだ。


■父母対象に無料韓国語講座

 東京韓国学校では八日から「土曜学校」に通うオリニの父母を対象に無料で韓国語講座を開講する。

 これは、土曜学校に通うオリニの父母たちのほとんどが在日二世で、子どもが学習している二時間を活用して親たちも韓国語を習おうと、同校が配慮して実現したものだ。

 これによって、東京韓国学校の土曜日は親子がともに学ぶ、「民族教育の場」となりそうだ。

(1999.5.05 民団新聞)



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