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2002年W杯・「在日後援会」が出帆

10億円募金など幅広い活動スタート



韓国中央会館玄関に「在日後援会」の
看板を懸ける会長団(99.5.11)

■韓日の架け橋的役割担おう

 韓国と日本が共催するサッカーの2002年ワールドカップ(W杯)成功に向けた「在日韓国人後援会」(李煕健会長)の発足式が11日、全国地方団長と傘下団体長が見守る中で行われた。発足式後は韓国中央会館玄関前に「2002年W杯在日韓国人後援会」と書かれた看板が懸けられ、(1)10円募金(2)韓日両開催都市への支援(3)オリニサッカー事業の推進(4)日本各地の文化行事でのアピールなど、韓日の架け橋的役割を趣旨にした後援活動がスタートした。

 発足式で後援会の名誉会長となった辛容祥団長は、「ソウル五輪の時とは、時代の情勢や経済的事情も違うが、在日同胞の真心と熱意を再び結集し、大会成功へ韓日の架け橋的役割を担っていこう」と呼びかけた。本番まで残り3年間、在日同胞の心をひとつにし、10円の募金活動をはじめ各種後援活動を展開する。

 発足式は午前中行われた、全国地方団長・中央傘下団体長会議に続いて、午後3時過ぎから韓国中央会館大ホールで行われた。

 名誉会長を務めることになった民団中央本部の辛容祥団長は「韓日両方の文化を知っているわれわれ在日同胞が架け橋的役割を担い、成功に向けたあらゆる後援活動を展開していこう」と呼びかけた。

 後援会の会長には88年ソウル五輪でも「在日韓国人後援会」の会長を務めた李煕健氏(民団中央本部常任顧問、韓信協会長)が再び重責を担う。

 副会長には民団中央本部の金宰淑副団長をはじめ、民団地方協議会事務局長、日本での開催十都市の当該地方本部団長、体育会、韓商、婦人会の各会長が務めることになった。

本番までの3年間、10億円募金を始め
韓日の架け橋的役割を担っていくことを誓った
「在日韓国人後援会」の発足式(99.5.11)

 史上初の共催、21世紀初の大会、アジアで初めて、という三つの初要素を含んだ2002年W杯に対し、韓日の架け橋的役割を担う在日韓国人の立場として、募金、後援活動やボランティアなどを通じ、日本社会との共生・共栄へ前進していこうというのが、後援活動の目的だ。

 活動内容については(1)在日同胞を対象にした募金10円(2)韓日両国選手への応援と支援(3)日本側開催都市でのボランティアや後援活動(4)2002年W杯関連行事への積極参与(5)在日同胞のオリニ(子ども)サッカー事業推進(6)韓国代表選手への支援などが示された。

 募金活動は2002年3月までの3年間、ソウル五輪同様、経済人募金と組織募金(一般募金)の二面性から展開していく。今年9月までに、募金に対する免税措置認可を関係省庁などと交渉し、10月から三次にわたって年度別に展開していく。

 集まった募金は共催の趣旨にのっとって、両国の大会組織委員会に伝達する方針だ。

 このほかの後援活動としては、日本各地での共催関連行事に積極参与していくほか、在日大韓体育会が98年のフランスW杯で実現した在日同胞と日本人サポーターによる「共同応援団」を拡大させていく方針。

 さらに在日同胞が地域住民として、共催のムードを高めていくため、開催十都市に「推進委員会」を構成し、支援活動を展開していく。

 さらに、在日同胞社会でサッカーに対する関心を高めていくために、現在、在日体育会と在日サッカー協会が中心となって展開している「オリニサッカー教室」や「少年サッカー大会」を全国に拡大していくための支援も行う。2002年W杯がいよいよスタートした。

(1999.05.12 民団新聞)



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