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民団福島本部の尹副団長

地元高校生に地方参政権を授業



 【福島】日本に住んでいるんだから地方参政権はあるべきだと思います―。統一地方選挙投票日を控えた四月二十三日、福島県立石川高校で定住外国人の地方参政権をめぐる授業が行われた。

 講師は民団福島県本部の尹淳栄副団長。授業は二年生を対象に日本史の時間に行われた。尹副団長は、自宅前の道が雨のたびにぬかるむと仮定し、「道路を整備するという候補者とそうでない候補者がいたら、どちらに一票入れるかは皆さん分かるでしょう。でも私には選ぶことができない」と地方参政権が地域住民としての意思の反映であることを強調した。

 また、納税の義務を果たしていることなどを分かり易く解説し「私たちもみなさんと一緒に、自分が住む地域をより良くしていきたいんです」と話した。

 授業を受けた学生たちの中には、永住外国人に参政権がないことを初めて知った生徒も多く、地方参政権は必要だと思うという声があがった。

(1999.05.19 民団新聞)



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