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総連同胞の母国訪問団

「夏休みコース」を企画



■7月23日出発、若手の参加拡大へ

 「生きているうちに故郷の姿と、離ればなれになった肉親との再会を」と、民団が朝鮮総連同胞を対象に実施している母国訪問団が、今年は夏休みにも実施されることになった。七五年以来、継続して実施しているが、最近では数十年ぶりに祖国の地を踏む一世世代から、「父母や祖父母の故郷をこの目で」という二・三世世代が増加。民団では若手の社会人や学生たちが参加しやすい、夏休みを活用した期間を設けた。昨年来、金大中大統領の「包容政策(太陽政策)」によって韓国では「金剛山観光」が実現、離散家族再会や望郷の思いを果たすムードが高まっているだけに「思想を超えた故郷訪問」事業として、民団では一人でも多くの朝鮮総連同胞に参加を呼びかけている。


■週末活用の2泊3日

 朝鮮総連傘下同胞を対象にした母国訪問団は七五年以来継続して実施。今年で二十四年を迎えるが、これまでに約四万五千人を超える朝鮮総連系同胞が故郷を訪れている。

 韓国では金大中政権の「包容政策」によって昨年末には韓国で初の「金剛山観光」が実現。離散家族再会や望郷のムードが高まっている。

 民団では歴史を持つ「母国訪問団」事業も、最近では、一世から二、三世と参加する対象も大きく変化。

 とくに、気軽に訪れる海外旅行として、日本人にもブームを呼んでいる「韓国旅行」だけに、朝鮮総連同胞も若い世代の参加が増加している。

 これまで、全国共通企画として、春の「寒食」、秋の「秋夕」と年二度を実施してきたが、サラリーマンや学生たちには休みにくい季節となっていた。

 民団では、このような実状に配慮し、若い世代の対象者が比較的参加しやすい夏休みの時期を計画した。

 今回実施する「夏季母国訪問団」は七月二十三日に出発し日程は二泊三日と、通常の母国訪問団よりも一日短縮した。

 日程中、三八度線近くにある「臨津閣」、トラ展望台をはじめ、景福宮、民俗村の見学や南大門市場でのショッピングなども企画に取り入れた。また、解散地も釜山ではなくソウルにしたのも大きな特徴だ。

 参加申し込みは七月九日までに最寄りの民団へ。


■今年は秋季にも開催へ

 なお、民団ではここ数年来、同事業の全国統一開催として春の「寒食」と秋の「秋夕」(九月)の二回を実施してきたが、今年は「夏季」と「秋季」を加え年四回開催する。

 七月に出発する「夏季」のほか、「秋夕母国訪問団」(三泊四日)は九月十三日、十四日(二陣)、秋季は十一月五日〜七日(二泊三日)に行う。

(1999.05.19 民団新聞)



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