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生野区に在日韓国人のお寺建設

韓国伝統の葬儀やチェサが可能



急ピッチで工事が進む9階建ての「観音寺」

■上棟式終え、12月に完成

 【大阪】在日同胞の最多住地域として知られる大阪市生野区で在日韓国人のための寺院、民衆仏教「観音寺」(釈円然代表管長)の建設が進められている。

 建設地はJR・近鉄・地下鉄の桃谷駅から歩いて十分の至近距離だ。敷地面積約一千二百平方メートルの鉄骨耐火造り九階建て。本堂、法要堂、寺努室、位牌物室などの設備を備える。法要堂では在日同胞の葬儀などが執り行われる。十一月三十日に竣工、落慶法要は十二月五日に行う予定。

 十二日の上棟式には、民団大阪府本部の洪性仁団長をはじめとして、地元の民団生野東・西・南・北の各支部から支団長らが駆け付け、洪団長は「身近な問題に取り組まれた意義を高く評価したい」と述べた。

 釈円然代表管長は韓国の白羊寺西翁大宗師のもとで修業を積んだ後に渡日。九八年に生野区で開山し、十年間にわたって布教活動を重ねてきた。今回の寺院建立には、在日同胞のための位牌堂を整え、いつでも故国の言葉と伝統にのっとったチェサを執り行えるようにとの願いを込めた。

 同寺への問い合わせは観音寺建設準備室へ。フリーダイヤル0120ー5948ー55(平日午前9時から午後6時、日・祝は午前9時から午後5時まで)。

(1999.05.19 民団新聞)



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