| 慰霊碑移設の起工式でくわ入れを行う関係者 |
【広島】広島市の平和記念公園内に移設される「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」の起工式が5月21日、移設予定地で行われ、慰霊碑移設委員会の権養伯委員長や秋葉忠利広島市長ら約60人が出席した。
権委員長は「願いがやっとかなえられ、着工にこぎ着けることができた。(8月5日の)慰霊祭はこの地で盛大に行いたい」とあいさつ。この後、関係者らの手でくわ入れが行われた。
移設工事は7月中旬に終える予定で、移設にかかる約1500万円は、これまでに県内外から寄せられた募金で賄う。
碑は広島市が67年以降、公園内に碑の新設を認めていなかったため、民団広島の有志が1970年に公園西側の川の対岸に建てたが、民団側では公園内への移設を求めていた。また、観光客などからも「公園の外にあるのは差別的だ」との声が上がっていた。
(1999.05.26 民団新聞)
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