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2002W杯・公式エンブレム発表

円を基調に優雅なデザイン



■6色使い"世界協調"示す
 象徴決まり準備に拍車

 本番までちょうど3年となった5月31日、韓国と日本が共催するサッカーの2002年ワールドカップ(W杯)の公式エンブレムが、韓国組織委員会(KOWOC)、日本組織委員会(JAWOC)、世界サッカー連盟(FIFA)組織委員会から同時に発表された。

 デザインは、地球とサッカーボールをイメージした「円」が基調。中央にはワールドカップトロフィーをモチーフに取り入れている。赤、黄、緑などバラエティーに富んだ色使いはアジアのイメージと参加チームの多彩な顔触れを表現している。5月12日には、民団が「在日韓国人後援会」を結成したばかりで、シンボルであるエンブレムが決まったことにより、本番までの残り3年、後援活動にも拍車がかかりそうだ。

 公式エンブレムの発表は5月31日、ソウル、東京(ともに午後4時)、スイス(午前9時)で同時に発表された。

 二〇〇二W杯韓国組織委員会(朴世直委員長)は同日、午後4時にソウル市内のホテルに詰めかけた報道陣をはじめ組織委員、サッカー関係者らが見守る中で発表会見を行った。

 エンブレム製作はFIFAのマーケティング代理人、ISLの発注で英国のデザイン専門業者、インターブランド社が総費用百万ドル、約十カ月の期間をかけて制作した。

 大会史上初めてFIFAワールドカップトロフィーを描いたのが特徴で、地球とサッカーボールをイメージした「円」が基調になっている。外側の円が一部開いているのは、トロフィーへの道(勝利)を表現している。

 赤、黄、青、緑、白、金と六色の豊かな色使いは参加チームの多彩な顔ぶれを表し、緑は「芝生、自然」、黄色は「希望」、白は「純粋さ、スポーツマンシップ」、赤は「歓喜、情熱」、青は「地球」、金は「トロフィー」などを意味している。また、W杯予選を行う六大地区の象徴でもある。

 下段のロゴ中、「2002」の「00」を無限大記号(∞)で表記したことは韓国と日本そして2002年W杯に参加するあらゆる国家の永遠な和合と協調の精神を意味している。

 この他、ロゴ文字のKOREAが青、JAPANが赤で使われたのはそれぞれの国旗色を意味している。

 朴世直委員長はあいさつを通じて「エンブレムが全世界に公式的に発表され2002年W杯本番に向け幕が上がった。今日を契機に大会に対する国内外の関心と声援のムードが高まることを願う」と期待を込めた。

 一方、都内のホテルで行われた日本側組織委員会からの発表会では主催者を代表して遠藤安彦JAWOC事務総長があいさつ。「W杯をより多くの人に身近に感じてもらうため、公式エンブレムの役割は大きい。日本全国に認知されるよう努力したい」と語った。

 JAWOC副会長の岡野俊一郎・日本サッカー協会会長も「韓日大会は2002年6月1日開幕でほぼ固まっており、3年後の今日は大会の前夜祭が行われる日。この意義深い日に、サッカーボールと地球を一つにまとめた二十一世紀初、アジア初、初の共催にふさわしいエンブレムが完成した」と語った。

 エンブレムとともにFIFA組織委員会のマーケティング事業の核心となる公式マスコットは9月か10月ごろに決まる。

(1999.06.09 民団新聞)



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