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アジアの児童劇が一堂に

子どもリンク21・韓国も3劇団参加



■全国縦断し巡回公演

 児童演劇祭のアジア大会ともいえる国際演劇祭が7月18日から日本の13都道府県の38都市で行われる。韓国からも3劇団が来日、東京をはじめ全国を縦断する。3つの劇団はともに、韓国内外で高い評価を受けており、作品も両劇団の主力出し物を演じる。韓国はじめ環太平洋地域の児童劇団による200ステージにおよぶ規模の演劇祭はアジアで初の試み。

 「子ども・リンク・21…99国際児童青少年演劇アジア大会」を主催するのは社団法人・日本児童演劇協会と世界六十五カ国の正・準加盟国で構成されるアシテジ(国際児童青少年演劇協会)の日本センター。

 東京大会では海外招聘劇団など日本国内外の76劇団が六会場で様々な演劇を披露する。

 海外からは韓国はじめ中国、ベトナム、シンガポール、フィリピン、米国、カナダ、オーストラリアの八カ国から11団体が来日する。韓国からはヨンヒダンコリペとミンドゥレ、カマコルファミリー劇場の3劇団が来日公演を行う。


ハムレット

■「ハムレット」

 ヨンヒダンコリペは気鋭の演出家・李潤澤氏が率いる劇団。今回はシェイクスピア原作の「ハムレット」を紹介する。韓国の伝統芸能を取り入れながら現代演劇と調和させた作品で、3年前にロシアで開催されたアシテジ世界大会でも演じられた作品。海外でも高い評価を受けており、今回は全編日本語で上演する。


■「アリとキリギリス&蜂」

 またミンドゥレはイソップ童話「アリとキリギリス」を韓国の伝統音楽や芸能を織り込みながらアレンジした「アリとキリギリス&蜂」という子供向け作品を演じる。随所に日本語を挿入し、コミカルな表現が楽しい作品となっている。


アリとキリギリス&蜂

■「ロビンソンとクルーソー」

 またカマコルファミリー劇場も李潤澤氏が主宰する劇団で、演劇だけでなく舞踊などを含めた多彩な活動を行っている。今回は日本の「劇団うりんこ」と合作で「ロビンソンとクルーソー」を演じる。無人島に流れ着いた言葉が通じない2人が、敵対しながらも身振り手振りで理解し合い、友情へと進んでいく、国際合作にふさわしい作品となっている。

 海外招聘作品は東京会場以外に全国十三都道府県で実施する「日本縦断フェスティバル」でも上演する。

 主催側は「児童劇団の国際交流が盛んになってきたが、欧米諸国との交流が中心でアジアと交流する機会が少なかった」とアジア諸国との交流の可能性を探りたいという。

 料金は前売り3000円、当日3500円。韓国劇団の巡回日程は次の通り。

 ハムレット=▽7月23、24日・東京「芸術劇場ホール」▽26日・福島「会津風雅堂」▽27日・ジ賀「びわ湖ホール」▽29日・広島「青少年センター」▽30日・高知「西土佐ふれあいホール」

 アリとキリギリス&蜂=▽7月20日・沖縄「名護市民会館」▽21日・沖縄「浦添市民会館」▽22日・沖縄「具志川市民芸術劇場」▽25日・山口「秋穂町大海総合センター」▽26日・徳島「小松島市ミリカホール」▽29日・東京「芸術劇場」▽30日・新潟「りゅーとぴあ市民芸術文化会館」

 ロビンソンとクルーソー=▽7月18、19日・山口「秋吉台国際芸術村」▽28、29日・東京「大田区民プラザ」▽8月5日・鳥取「三朝町総合文化ホール」


■読者に1割引の優待

 海外招聘作品の東京公演に限り、事前に「民団新聞を見た」と前売りを購入した場合、主催側のご協力により1割引でチケット購入できます。連絡先は0422(51)7029のin東京実行委員会事務局(宮川)へ。

(1999.06.23 民団新聞)



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