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民族大学・長野教室がスタート

老若男女の同胞ら77人が受講



77人の同胞らが受講し、活気に満ちた民族大学長野教室

 【長野】民族史や文化、在日同胞の諸問題などを体系的に学ぶ、「在日同胞の学び語り合う場」、講座制「民族大学」の長野教室が7月10日、開講された。

 今年、全国の先陣を切って開講した長野教室には、老若男女の同胞や日本人あわせて77人が受講申請した。中央本部から金宰淑副団長が参席し、受講生らを激励した。

 開講式で運営委員長の辛容祥(金副団長代読)は「長野本部は昨年の冬季五輪での後援、50周年事業など幅広い活動を展開し、活気に満ちている」としながら、「民族大学の開講によって幅広い世代の同胞と日本市民が机をともにすることで共生社会へのステップになるだろう」とメッセージを寄せた。

 主管する民団長野の〓進団長も自ら受講生で、「長野教室の講座によって学んだ知識と認識が新たな民族性を芽生えさせ次世代に繋げる礎になればうれしい」とあいさつした。

 講師陣を代表して李進煕・和光大学教授が「長野の文化発展の歴史には、韓半島渡来人の役割が大きい」と説明しながら、「みなさんとともに歴史というものを語り合っていきたい」と述べた。

 開講式に続いてさっそく第1回目のカリキュラム、「在日にとっての母国の歴史」(李進煕教授)と第2回目の「江華島条約と韓国併合を考える」(姜徳相・滋賀県立大教授)が行われた。

 長野教室は12月までの5カ月間、毎月第2土曜日の午後1時から午後5時まで、毎回2講座ずつ全10講座が組み込まれている。

 次回の9月11日は「在日同胞社会の歩みと現況」(金英達教授)、「在日文化論」(安宇植教授)、第3回目(10月9日)は「歴史から見た女性史」(鄭早苗教授)、「在日商工人の現状と将来」(全在紋教授)、第4回目(11月13日)が「在日同胞の法的地位1・2」(金敬得弁護士)、最終日の12月11日は「在日同胞社会の分断史と今後」(金総領氏)と「地方自治体への関わり」(講師未定)が行われる。

 長野教室では1回限りの受講も可能で受講料は一講座あたり1000円。問い合わせは0263(33)6858 民団長野本部。

 なお、今年度民族大学の地方教室は、長野につづいて、17日から広島で開講するほか、愛知、神奈川、兵庫、大阪、東京でも行われる。

(1999.07.14 民団新聞)



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