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韓国製エンジン日本に初登場へ

三菱が次期デボネアに採用



 韓国の現代自動車が生産する大排気量エンジンが日本に上陸する―。

 パジェロなどRV(レジャー・ビークル)部門で人気が高い三菱自動車工業はこのほど、来年初にフルモデルチェンジする最高級車「デボネア」の一部に、現代自動車製のエンジンを搭載することを明らかにした。日本の自動車メーカーが基幹部品に韓国製品を採用するのは初めてのこと。

 搭載されるのは、先頃韓国の最高級車として発売された「エキュース」に搭載されている4500CCのV型8気筒エンジン。現在、三菱が持つ乗用車用エンジンは、排気量3500CCのV型6気筒にとどまり、トヨタのセルシオ(4000CC)などへの対抗上、デボネアの時期モデルに大型エンジンを導入する必要があった。

 三菱は82年から現代に資本参加し、技術供与を続けてきた。今回のエンジンも三菱の技術供与と一部部品の提供を受けて現代が生産している直噴(GDI)ガソリンエンジン。

 高級車向けエンジンは需要が限られるため開発・生産に多大なコストがかかるため、すでに生産態勢にある現代のエンジンを搭載する。三菱では、現代の技術が自社の最高級車に搭載できるレベルをクリアしているという。

(1999.7.21 民団新聞)



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