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日本の劇団が「春香伝」伝

8月4日から東京・新宿で



「春香伝」伝の一幕

 韓国では知らない人がいないと言われる「春香伝」を日本の劇団が、韓国の民族楽器をベースに演じるとどうなるか。

 名古屋市の総合劇集団「俳優館」は、創立十周年記念公演のテーマを「アジアを見つめる俳優館」と設定し、その一環として音楽劇『「春香伝」伝』を製作した。九七年十二月に地元で行った初演では、「音楽が美しく、サムルノリが見事に人の心情を表現していた。ラストの演出には胸をしめつけられた」などと好評を得ている。期待の東京初公演は八月四日から六日、幕を開く。

 作・演出を手がけたふじたあさやさんは、「春香伝」が韓国の民衆に愛されてきたのは、夢龍との愛を貫く春香の存在が、その時代その時代の権力に対する抵抗の意志を象徴していたからだろう。もし「春香伝」が日本統治時代の朝鮮で上演されたら――という設定で、憲兵監視下での「春香伝」上演風景を再現する。『「春香伝」伝』と「伝」を二つつけたのは、このためだ、と語る。

 四日、五日は新宿の紀伊國屋サザンシアター(03―5361―3321)で一日二回、午後二時と同六時半の開演。六日は渋谷の東京都児童館ホール(03―3409―6361)で午後四時に開演する。

 入場料は全席指定で一般が四千二百円、高校生以下が三千百五十円。チケットぴあ、チケットセゾンなどで好評販売中だ。問い合わせ・チケット予約は「俳優館」へ。電話052(203)8721まで。

(1999.7.21 民団新聞)



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