民団新聞 MINDAN
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◆地下鉄9号線着工へ

 ソウル市はIMFによる財政難で建設を保留していた地下鉄9号線の着工を決定した。これによって首都圏東西の交通網が大きく拡充されることになる。

 地下鉄9号線は93年の公聴会を経て1994年に路線を選定、住民説明会まで開いたが、着工直前にIMFの影響でストップがかかっていた。

 ソウル市では人口減少や地下鉄の追加建設が過剰投資ではとの指摘を受け、既存の地下鉄より幅が狭い、中小型列車を導入し建設費を軽減させることにした。9号線は乗客の事故防止のため、日本などでも一部で採用している、ホームと線路の間に「スクリーンドア」を導入する。乗換え駅だけ停車する急行列車も運行予定で、仁川新空港から江南まで1時間内で運行する。配車間隔も1分40秒と、既存の2分30秒より大きく短縮する。


◆首都圏・東西の渋滞解消へ

 ソウル市は江南循環都市高速道路を2001年に着工し、2005年に完工すると発表した。城山大橋南側〜木洞〜衿川〜始興〜所下〜ソウル大〜舎堂〜良才〜水西IC等、江南地域を東西に貫通する。トンネル区間9.9km等、総距離は34km。4〜6車線で建設される予定だ。

 江南の東西間の交通量は1日約66万台。この内、18%水準の12万台程が迂回通過することができ、オリンピック道路と南部循環道路の交通量を分散させ、江南地域の交通渋滞が大きく改善される。


◆ソウル地下鉄の駅案内を改善

 ソウル地下鉄利用者のための案内体系が変わる。ソウル市は最近、ホームや改札口、出入口、地下道などに都市鉄道路線図、駅利用案内図、駅周辺地域案内図等、総合案内板を新設し、乗換えが簡単にわかるよう乗換駅ホームや待合室や柱に乗換え案内図などの設置をする地下鉄案内体系改善案を立てた。

 ソウル市はこれと関連、さる7月13日午後、市庁・西小門別館講堂で公聴会を開いた。

 参席者からは▲地図製作時、北を上にすること▲駅番号と出口番号は色相と図案形態を変える▲複雑な総合案内図を単純化する▲身障者のための案内施設を拡充する―などの意見が出された。

(1999.7.21 民団新聞)



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