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親子が安心して「在日」出せる場に

在日保護者会が夏季キャンプ



韓国の童謡「サントッキ」歌い踊るオリニたち

 【大阪】「在日コリアン親と子のふれあいの集い」が七、8日の両日、府下能勢町の大阪府立総合青少年野外活動センターで行われ、「在日」にルーツをもつ同胞のほか「在日」の教育や就職問題に関わる日本人教師や企業の担当者ら約200人が詰めかけた。

 全国在日コリアン保護者会(李鍾順会長)が主催するこの親子キャンプは、今年で3回目の「夏の定番」。昨年に続き文部省生涯学習局が後援した。

 李会長は「親子が安心して在日である自分を出せる場に」とあいさつ。全国在日朝鮮人(外国人)教育研究協議会の藤原史朗会長は「いじめの根本は差別。在日の問題を通して日本の教育を考えていこう」と呼びかけた。

 子どもはアボジと大自然の中で焼き肉の夕食準備。火をおこしながら慣れない飯ごう炊飯にチャレンジしたり、キャンプファイヤーや森林浴のウォークラリーなどを楽しんだ。オモニらは日頃の家事から解放されて、ネットワークづくりや本名使用の意義、地方参政権の必要性などを語り合った。初対面なのに意気投合し、本音トークは深夜まで飛び交った。

 2日目は親子で焼き板に思い思いのデザインを描く工作。子どもは将来の夢、大人は本名の表札づくりに熱中していた。

(1999.08.15 民団新聞)



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