韓国観光公社の新社長にこのほど、李得洌氏が就任した。

　2000年アジア欧州会議（ＡＳＥＭ）、2002年ワールドカップ・サッカー大会など大規模な国際イベントを控え、政府は江原国際観光ＥＸＰＯをはじめ観光産業を国家的主要政策として推進している。韓国観光公社の全職員は、新社長の就任を契機に、より充実した国際イベントの準備を通じて、外国からの観光客がより快適で楽しい観光地となるように努める。

　李新社長は、ＭＢＣアドコム社長、ＭＢＣ社長を経て、韓国放送協会副会長を務め6月に観光公社社長に就任した。

◆富川漫画情報センターが開館

　韓国初の漫画博物館である富川漫画情報センターがこのほどオープンした。

　京畿道富川市にある漫画情報センターは、常設展示館や漫画情報館、上映およびセミナー室、漫画教育室、創作支援室、企画展示室、漫画サランバン、キャラクター公園などで構成されている。

　常設展示館には、漫画の歴史、出版漫画の製作過程、漫画の道具と材料の他、各ジャンル別に漫画作家の原画が展示されている。

　出版情報館や映像情報館からなる漫画情報館は国内外の珍しい資料や最新情報および漫画関連の理論書、定期刊行物、美術・映画書籍、イラスト、写真集のみならず漫画関連のＣＤ―ＲＯＭ、ビデオ、ＤＶＤなども揃っており、映像物閲覧のためのＰＣやＴＶ、ＶＴＲ、ＬＤＰなども設けられている。

　５０席の上映およびセミナー室は定期的なアニメーション上映や創作アニメ作品の発表会場としても利用される。

　また漫画情報センターの敷地内に造成されたキャラクター公園には、韓国の有名漫画家のキャラクターが展示されている。観覧は無料で、開場時間は午前１０時から午後５時。

■問い合わせ＝富川漫画情報センター（富川０３２―３２０―３７４５）

■交通＝国鉄「富川（プチョン）」駅下車、キョンイン文庫前から５５０番、６２―１番、２３―２番、７０―２番の市内バスで北富川電話局下車、バス停向かい。

◆果川で世界公演芸術祭開催へ

　９７、９８年度の果川世界公演マダン劇（野外劇）フェスティバルが今年から「マダン９９―果川世界公演芸術祭」に名称と内容を変え、９月１０日から１９日まで京畿道の果川市民会館とチャンディマダン（芝生広場）で開催される。

　今回の芸術祭は、例年のマダン劇中心のイベントから脱皮、演劇だけでなく舞踊、音楽など様々なジャンルが含まれることになった。

　韓国をはじめ８カ国が参加、演劇や舞踊、人形劇、ミュージカル、バレエ、韓国伝統マダンノリなど３１の作品が紹介される。前夜祭（１０日）、開幕祭（１１日）、海外招待公演、国内招待公演、企画公演、閉幕祭（１９日）に分けて行われる。

　海外招待公演には、フランスや日本など７カ国から８作品が、国内招待公演にはダイナミックなサムルノリのリズムを使った非言語のパフォーマンス「乱打９９」など１１の作品が紹介される。

　フェスティバルをより充実したものにするため、特別に企画・制作された公演を紹介する企画公演では、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を脚色した「ファゲジャント」や韓国の古典「春香伝」がマダン劇で紹介される。

■問い合わせ＝果川世界公演芸術祭組織委員会（ソウル５００―１２６５）

■交通＝地下鉄４号線「政府果川庁舎駅」下車、市民会館方面出口を出るとイベント会場の市民会館とチャンディマダンが見える。

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　このコーナーは韓国観光公社の「観光ニュース」から抜粋しました。

■問い合わせ＝韓国観光公社東京支社（電話０３―３５８０―３９４１）

（1999.08.18　民団新聞）