民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
共生・共栄の21世紀作り誓う

光復節で全国同胞



地方参政権の早期立法化などへ
大同団結することを誓い合った中央記念式典

■地方参政権、実現へ大団結
  各政党も協力約束

 第54周年光復節を迎えた15日、民団は全国各地で慶祝行事を開催した。各地の式典では、(1)地方参政権の早期立法化へ全同胞の力を結集(2)韓信協信用組合の統合と健全育成(3)北韓の挑発的な妄動を阻止など、6項目を謳った決議文を採択した。また、韓国全域を襲った集中豪雨による水害被災に対して、各地で自主的な義援金募金が行われた。

 民団中央本部(辛容祥団長)が主催、民団東京本部(夫昇培団長)が主管して15日、東京新宿の東京厚生年金ホールで開かれた中央式典には、中央と東京本部・支部の役員や都内の団員ら2000人が参加した。

 夫団長の開会辞に続いて、金ソッキュ駐日大使が「希望と繁栄の新たな千年開こう」と、内外同胞に呼び掛けた金大中大統領の慶祝辞(全文別掲)を代読。

 続いて辛容祥・民団中央本部団長があいさつ。辛団長は、民団が全組織を挙げて取り組んでいる地方参政権について、「国会に法案が提出されるなど、とくにこの1年間大きな進展があった」と強調し、「早期立法化にむけ総力結集し、今世紀中に必ず実現させよう」と呼びかけた。

 さらに辛団長は、韓信協会員信組についても「早急に統合・再編されるよう同胞が団結し最善をつくそう」と呼びかけた。

 この日の式典には日本の政界からも自民党をはじめとする各党の代表が参席し、祝辞を述べた。

 この日参席したのは三塚博(自民党・日韓親善協会中央会会長)、神崎武法(公明党代表)、中野寛成(民主党・政調会長)、東祥三(自由党・国際委員長)、越智通雄(自民党・日韓議員連盟副会長)、魚住裕一郎(公明党・中央幹事)、星野郁夫(社民党・全国連合常任幹事)の各議員と、日韓親善協会の松平忠晃理事長、古屋保二・同常任理事ら。

 各議員はそれぞれあいさつの中で、在日同胞の地方参政権問題についてふれ、「1日も早い実現へ最大の支援をしていく」ことを強調した。

 とくに三塚氏は地方参政権問題について、「自民党内で政調会長に対して強く要請している。地方参政権付与は日韓パートナーシップのシンボルになるし、早期実現へ最大の支援をしていきたい」と約束した。

 昨年秋に、国会に法案を提出している公明、民主両党も早期実現へさらに尽力することを約束した。

 公明党の神崎代表、民主の中野氏はともに、「昨年秋に提出した法案が今国会でようやく継続審議が決まった。次期国会で正式審議入りが見込まれる。年内立法化への兆しが見えてきたし、必ず通過させたい」と心強い約束をした。

 式典はこの後、金昭夫民団東京本部副団長が6項目からなる決議文を朗読、河龍洛同議長が満場一致の拍手で採択し、青年会の先導で(1)地方参政権立法化を推進しよう(2)日本人との共生社会を実現しよう(3)韓日親善へ架け橋的役割を担おうなどのスローガンを声高らかにシュプレヒコールした。

 式典に続いて二部では、婦人会のコーラスや舞踊発表や韓国のトップ歌手を中心とする芸能公演のほか、パソコンや韓国への航空券などが当たる抽選会も行われた。

(1999.08.18 民団新聞)



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