民団新聞 MINDAN
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秋晴れさわやかに10月マダン

ケンガリ響き同胞集う



韓国庭園のノルティギを楽しむオリニたち
(神奈川の10月マダンで)

 団員の親睦交流を図ろうと全国各地方で「10月のマダン」が開催されている。焼き肉パーティ、民俗ノリ(あそび)、運動会など企画に趣向を凝らし、1世から4世までの団員全世代が秋の1日を楽しんだ。17日は、名節といわれる旧暦9月9日の重陽節に当たり、野外遊びを楽しむマダンにピッタリの1日となった。


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神奈川は「共生」前面に
韓・日・中の出し物多彩

 【神奈川】民団神奈川県本部(金洪斤団長)でも第6回の「10月マダン」が17日、神奈川県立公園として市民に親しまれている三ツ池公園のコリア庭園で開かれた。

 県内の同胞はじめ地域の日本市民らも繰り出し、延べ1万人もの人でにぎわった。昨年は台風の影響で中止となったせいか、主催者側は朝早くから集まり、準備された備品の確認や設営にところ狭しと追われていた。

 開会式に先立ち青年会を中心とした農楽隊が公園内を練り歩くと、散歩途中で農楽隊の奏でる音色に引き込まれて集まった日本の市民たちもいっしょになって開会式が行われた。

 開会式には、史富盛・駐横浜総領事、神奈川県庁、横浜華僑総会の呂行雄会長ら関係者など参加する中、金団長は「団員の皆さんはもとより、ここに集まられた皆さんといっしょに最後まで楽しんでいってもらいたい」と団員交流と地域共生を訴えた。

 メインステージでは、青年会のサムルノリやオリニたちによる韓国舞踊、日本の民謡と津軽三味線や横浜華僑総会による中国伝統芸能の披露などが矢継ぎ早に行われた。また、グラウンドではJリーグの横浜F・マリノスで活躍する柳相鉄選手を迎え、小・中学生を対象にした「フットサル大会」も開かれた。参加した子どもたちは、柳選手が見守る中、終始笑みを浮かべ汗を流しながらゴールを狙っていた。

 神奈川県本部が寄贈した真新しいチャンスンが建てられた公園内にあるコリア庭園でも青年会のサムルノリと横浜華僑総会青年部による迫力ある民族芸能を披露した。


綱引きで汗をかく同胞(奈良で)


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奈良、和歌山は運動会で

 【奈良】民団奈良県本部(金吉龍団長)では17日、地元の桜井市立敷島小学校で傘下10支部の団員ら300人が参加するなか「体育大会」でさわやかな汗を流した。地元の関西興銀からも多数の職員が駆けつけ、団員と共に全15種目でスポーツの秋を思う存分に楽しんだ。

 2人3脚ならぬ3人4脚では、思うように呼吸が合わず転倒組が続出。綱引きでは応援席でも思わず力が入った。シニアレースもあり、老いても元気にコースを駆け回った。

 【和歌山】民団和歌山県本部(崔博団長)でも17日、市内の広瀬小学校グラウンドを借りて「10月のマダン・秋季運動会」を開催した。当日は最高の秋晴れの下、県下各地から200人以上が駆けつけ、老いも若きもスポーツを楽しんだ。

 崔団長の「楽しく団員の交流を」との呼びかけでスタート。徒競走、スプーンレース、借り物競走など各種競技を楽しんだ。各競技とも年代別にクラス分けして幼稚園児からお年寄りまでが楽しめるように企画された。

 この日のために稽古を続けてきた婦人会のメンバーがプンムルを披露すると、輪になって踊り出す光景が繰り広げられ、団員らを楽しませた。最後の抽選会で電子レンジなどが当たってニッコリほほえむ同胞らもいた。


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焼肉つついて旧交温める

 【西東京】民団西東京・調布支部(呉泰鳳支団長)でも17日、多摩川の河川敷でバーベキュー大会を開いた。管内の団員ら150余人が参加し、焼き肉に舌鼓を打った。

 お腹が膨れた後はチャンゴに合わせてひと踊り。オリニたちは宝探しゲームに夢中になっていた。特にお年寄りたちは、久しぶりの友人と旧交を温めていた。「楽しかった。来年もぜひとも」という声が多く上がるなど、支部関係者も喜んでいた。


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新団員紹介で支部管内交流

 【京都】民団京都・丹後支部(林長澤支団長)でも11日、団員ら50余人が参加して焼き肉バーベキューを楽しむ「10月のマダン」が開かれた。

 丹後半島の小天橋海岸には焼き肉の煙が立ち上る中、チャンゴや韓国民謡なども出て和やかなムードで行われた。

 また新しく登録された団員の紹介も行われるなど、支部管内の交流を広げる契機となった。焼き肉が取り持つ同胞の絆を確かめた。

(1999.10.20 民団新聞)



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