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悲劇の歴史繰り返さぬと

民団京都東山支部が耳塚法要



耳塚に向かって例をささげる同胞

 【京都】豊臣秀吉の朝鮮侵略の際、殺害した人の耳や鼻を持ち帰って埋めた京都市東山区にある「耳塚」で十七日、恒例となった慰霊法要が営まれた。

 慰霊法要は民団京都・東山支部(金聲支団長)が、耳塚築造四百周年にあたる一昨年から開いているもので、今年で三回目。今回は韓国・法輪院から同支部に阿弥陀如来像の画が寄贈され、祭壇に飾られた。

 法要に先立ち金支団長は「悲劇的な歴史を知ってもらうためにも今後も法要を続け、相互理解の輪を広げたい」と呼びかけた。

 当日は在日本韓民族仏教徒総連合会の釋泰然・高麗寺管長と僧侶ら十五人が読経を唱えた。全員で黙〓の後、葬服に身を包んだ金支団長が祭主として線香と酒をささげ、京都府内の団員や耳塚の清掃に協力している地元市民らが次々と焼香し、耳塚に手を合わせた。

(1999.10.20 民団新聞)



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