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民団と総連、立場超えて6000人集う

東大阪国際まつりを共同開催



焼き肉の煙も、会場のムードを盛り上げた

 【大阪】晴天に恵まれた7日、今年で4回目となる東大阪国際フェスティバルが布施・三の瀬公園で開かれ、「出会い」をキーワードに6000余人の市民らが韓国をはじめ中国やフィリピンの歌や踊り、食文化などアジア色豊かな異文化交流を楽しんだ。

 共同代表に名を連ねた民団布施支部の呉龍浩支団長、総連東大阪北支部の白清和委員長の開会宣言でフェスティバルは幕を開けた。現在、46カ国、2万773人の外国人が住み、市民100人のうち4人が外国人という東大阪市(長尾淳三市長)は、お互いの違いを豊かさに高めようと、昨年から20万円の行政支援をしている。

 呉団長は「地域社会で認められてこそ民団も21世紀に備えることができる。総連の同胞とも支部単位で交流を深め、この動きが全国に広がれば」と期待を寄せた。ソウ光吉副団長は「居留をはずしたのだから地域密着型の活動を」、沈邦祐副議長は「同胞のチャンチに子どもたちを連れてくれば、民族のプリが育っていく」と続けた。

 婦人会枚岡支部ではキムチポッカとチヂミを500人分準備した。金濱子会長は「一週間前から買い出しを始めた。会員同士が和気あいあいになれるし、6回の実行委員会を通じて女性同盟の人とも打ち解けてきた」と喜ぶ。

 ステージでは婦人会大阪府本部のオモニコーラスが、広島を歌った「折り鶴」など三曲を披露して「アンコール」のかけ声が飛び、ビートルズナンバーを歌う英語教師やモンゴルの踊り、アフリカダンスなども登場した。

 アジアの市場を思わせる屋台では、2002W杯にちなんだTシャツ、ベトナムの春巻きなどが売られ、その側では子どもたちが落ち葉の貼り絵やスーパーボールすくいに熱中していた。

(1999.11.10 民団新聞)



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