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王仁博士の功績知ろうよ

大阪で「千字文」漢字大会



「千字文」にチャレンジする児童ら

 【大阪】日本に千字文(漢字)と論語を伝えた百済の学者・王仁博士にちなんだ「千字文漢字大会」が3日、枚方市の王仁博士の墓にほど近い大阪国際大学で開催された。会場には大阪と京都の民族学校はじめ大阪府内の小中高校生ら300人余りが参加し、千字文から出された問題に取り組んだ。

 千字文は1000字の異なった漢字四語による250句の詩で形成。一時の重なりもなく見事な韻で読み上げたもので、小中高校別に4語の意味や空白部分の漢字を記入する形式、全50問が出された。

 「親戚故旧(親戚縁者や古くからの知り合い)」「徳建名立(徳がたしかに定まれば名声も上がる)」など千字文に挑戦した。一カ月前から千字文を勉強してきたと真っ赤になったテキストを見せる生徒や試験に臨む児童を差し置いて「いいこと書いてある」と感心する母親もいた。

 同大会は大阪韓国綜合教育院(金ヒョンヨン院長)が主催したもので、初の試み。漢字文化圏として繁栄する日本に漢字を伝えたという王仁博士の功績を広く知らせたいと開催した。駐大阪総領事館の安光浩教育官は「1500年前からの文化交流の中で漢字が伝わったことを知ってほしい」という。試験を前に尹迥奎駐大阪総領事は「王仁博士の功績を考えながら、韓日友好をさらに深めてほしい」と受験生らを励ました。

 審査の結果、最優秀賞には高校の部・大阪府立牧野高校2年の小佐田直樹さん、中学の部・杉中学校2年の藤本祐介さん、小学生の部・建国小学校5年の成熹昌さんがそれぞれ入賞した。

 漢字大会には、中司宏枚方市長、中野一雄同市教育長はじめ洪性仁民団大阪府本部団長、余玉善婦人会大阪府本部会長ら民団関係者も多数が参席した。


王仁博士の遺徳をたたえ献花
王仁墓で顕彰の集い・韓日人士ら参列

 【大阪】王仁博士の功績を顕彰する第16回「博士王仁まつり」が枚方市の大阪府史跡「王仁墓」で3日、大阪日韓親善協会(安部川澄夫会長)の主催で開かれ、祝い太鼓に続いて王仁博士に扮した民団大阪・枚方支部関係者による行列が行われた。尹〓奎駐大阪総領事、洪性仁民団大阪府本部団長、王仁博士の出身地の全羅南道霊厳郡から駆けつけたペ勇泰郡守、中司宏・枚方市長らが見守る中、祭文の朗読などで王仁博士の功績を顕彰した。

 また、韓国の馬韓歴史文化研究会からも元国会議員の李元湃顧問ら多数が参席し、王仁博士の墓に献花した。

(1999.11.10 民団新聞)



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